アートと福祉を様々な角度から考察し、実践する講義&実習を開講します。
東京藝大と東京都美術館が連携して行う「とびらプロジェクト」の講座なども
選択科目として受講できます。
カリキュラム
CURRICULUM
必修科目
ダイバーシティ実践論
実際に生きづらさを抱えている当事者や、当事者と関わりながら活動を行っている実践者・表現者との対話や、現代の福祉をより広い視点で捉え直す様々な領域の専門家を講師に迎えて、オムニバス形式の講義を行います。これからの社会で創造されるべき共生社会を考察し、実践につながる思考を編んでいくことを目指します。
ケア原論
福祉の歴史やケアの基礎的な考えを知り、わたしたちを取り巻く環境が抱える問題について理解を深めます。また、福祉・アートの両領域における創造的な取り組みを参照することで、現代の福祉とアートの接点について考えます。アートを介し福祉をより多角的な視点で捉えてゆくこと目的としています。
新着リポート
2024年10月7日
ケア原論7「Art & Health」
室野 愛子 (社会医療法人同仁会 耳原総合病院 チーフアートディレクター(所属:JOHNAN株式会社 /NPO法人アーツプロジェクト 理事))
選択科目
プログラム実践演習
1年を通じてワークショップなどの企画立案を行い、イベント等でのトライアルを行います。また、日比野克彦の行っているアートプロジェクト等にも参加し、社会の中で見過ごされがちな事象に目を向けてきたアーティストの眼差しに触れ、学びを深めます。受講生が日常の些細なことの中からワークショップなどの新たな形を見いだすことを目指します。
ケア実践場面分析演習
社会人受講生と学生がグループワークなどで協働しながら、実際の福祉の現場へ足を運ぶなかで、ケアの現場をより社会に開かれた場とする方法を考えます。福祉の現場に自らの活動を作り出すための実習です。
ドキュメンタリー映像演習
映像に触れることが初めての受講生でも映像制作・ドキュメンタリー技法を基礎から学び、基本的な映像メディアを扱えることを目標としています。テーマにそって、グループで映像制作をし、授業最終には上映会をします。ドキュメンタリー映像の技法を学ぶだけでなく、制作プロセスを介し、映像のリテラシー=多様な人々との関わり方、振る舞い方をとらえることを目指します。
人間形成学総論
この講義では、人間の性質や能力を育て形成する「教育」について考えます。具体的には、現代社会の教育と学びの問題から出発して、人間形成の基本原理について学び、最後には 一生涯を通じた学びの基礎的理解を身につけます。
アートプロジェクト実践論
今、全国各地で様々なアートプロジェクトが展開されていますが、今後アートプロジェクトはどの様な方向性を持って進んでゆくべきかという問いについて、実践的立場から検証と考察を行うことを目的としています。特に、障害、貧困、国籍、高齢化などといった現代社会の抱える様々な課題や困難さと向き合う「みずのき美術館(京都府亀岡市)」、「HAPS(京都府京都市)」、その他国内外の取り組みを題材として取り上げ、アーティストや現場を支える実務家たちの関わりを多角的に考察し、作品をつくることの意味について、またアートを介して多様な価値や人々と関わることの意味について考えることを中心に授業を進めてゆきます。
とびらプロジェクト交流カリキュラム
DOOR e アーカイブラーニング
インターネットを利用した学習システム。授業の連絡や受講生同士の情報交換、過去の講義映像の視聴など、日々の学習を支援します。タブレットや、スマートフォンにも対応。自宅や移動中などに学習が可能です。
講師:福島智(学術的バリアフリー学)、久保田翠(認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ)、藤井光(美術家・映像作家)、佐々木淳(医療法人社団悠翔会 代表医師)、六車由実(民俗学者、介護職員、社会福祉士)他
時間数:約120時間