関東学院大学社会連携センター × DOOR to DOOR

当事者との対話 ―ダイバーシティ実践論―

第1回 10月5日(土)

講師: 小林 大介(社会福祉法人かたるべ会 うれしの)/岩間 幸(社会福祉法人かたるべ会 第1かたるべ社)
初回は横浜市の社会福祉法人かたるべ会の社員、岩間幸さんと小林大介さんにご登壇頂いた。
公開講座のため大学生以外にも高校生から80代までの多様な世代の受講生が集まった。

岩間さんは作業所で働く傍ら、グループホームで生活し中学生のお子さんを育てている。
子どもがいる職員とは親同士悩み相談に乗りお互い助け合う関係で、職員と社員という立場以上の絆がある。
ピープルファースト横浜にて副会長を務めるなど当事者活動にも力を入れており、自由に言いたいことが言える大切な場であると語った。

小林さんも作業所で働きながら、絵画展で入賞するなどアーティストの一面も持っている。
下書きをせずに迷いのない線で清書し、丁寧に色付けし完成に至る制作過程を披露した。
受講生のリクエストに応え即興で描かれるうさぎやハリネズミの繊細なイラストに、受講生からは感嘆の声が上がった。

後半は学生チューターの進行で4人1組のグループワークを行なった。
岩間さんの「障害者が子育てをすることについてどんなことを思っているか」、小林さんの「障害を持つ人が得意を生かし活躍するためのアイデア」というテーマを中心に、受講生同士で意見や疑問を共有した。

講師プロフィール

社会福祉法人かたるべ会 うれしの

小林 大介

幼少時、動物園で動物を見ることが好きで動物の絵を描き始める、小学校6年生の時には、自身の作品展を初開催。養護学校を卒業後、第2かたるべ社を経て、現在 うれしのに通所。パッケージデザインや調理等多岐にわたり才能を発揮。今年、自身の絵が日象展で新人奨励賞を受賞。現在、グループホームで生活。

社会福祉法人かたるべ会 第1かたるべ社

岩間 幸

養護学校を卒業後、社会福祉法人かたるべ会 第1かたるべ社に通所。20歳の時に長男を出産し、シングルマザーとして子育てをしながら、仕事や当事者活動をしている。各地で講演や取材を受けることもある。現在、アパート型グループホームで生活。