2013年に50歳でレビー小体型認知症と診断される。現在も様々な脳機能障害はあるが執筆活動を続けている。著書に『私の脳で起こったこと』(ブックマン社)[日本医学ジャーナリスト協会賞 優秀賞受賞]他。『VR認知症 幻視編』、サイト『認知症世界の歩き方』監修。
横浜国立大学 × DOOR to DOOR
コンタクト:惑星のなかのこの身体 ―現代芸術論―
第3回:11月26日(火)13:00-14:30
講師:
樋口 直美(執筆家、レビー小体病当事者)
第3回はレビー小体型認知症当事者の樋口直美さんにご登壇頂いた。
認知症は病気ではなく状態を指し、70種類以上の型が存在する。
最も多いアルツハイマー型に次いで多いのがこのレビー小体型である。
認知機能の変動や幻視、身体症状など割合の多い症状はあるものの、すべての患者に共通する症状はなく未解明な部分も多い。
レビー小体型認知症は、家族が本人の頭がおかしくなったと勘違いし薬で悪化させてしまう事が多い。
その状況を危惧した樋口さんは、幼少期から好きだった文章を書く特技を生かし、誰かの役に立つかもしれないと自分の病の記録を書き続け、やがて「ケアをひらく」での連載、書籍化へ繋がった。
試行錯誤を重ねて生活を工夫したことで体調は回復した。
行動の幅を広げて前向きに生きている樋口さんに、後半の対話の時間では受講生が自己開示しアドバイスを求める場面もあった。
「皆生まれつきのデコボコがある。認知症は、自分とは違う大きな川の向こう側の世界ではなく、地続きで曖昧な世界」
という言葉で、受講生に認知症の新たな捉え方を提示した。
認知症は病気ではなく状態を指し、70種類以上の型が存在する。
最も多いアルツハイマー型に次いで多いのがこのレビー小体型である。
認知機能の変動や幻視、身体症状など割合の多い症状はあるものの、すべての患者に共通する症状はなく未解明な部分も多い。
レビー小体型認知症は、家族が本人の頭がおかしくなったと勘違いし薬で悪化させてしまう事が多い。
その状況を危惧した樋口さんは、幼少期から好きだった文章を書く特技を生かし、誰かの役に立つかもしれないと自分の病の記録を書き続け、やがて「ケアをひらく」での連載、書籍化へ繋がった。
試行錯誤を重ねて生活を工夫したことで体調は回復した。
行動の幅を広げて前向きに生きている樋口さんに、後半の対話の時間では受講生が自己開示しアドバイスを求める場面もあった。
「皆生まれつきのデコボコがある。認知症は、自分とは違う大きな川の向こう側の世界ではなく、地続きで曖昧な世界」
という言葉で、受講生に認知症の新たな捉え方を提示した。
講師プロフィール
執筆家、レビー小体病当事者