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2022
8/28

ドキュメンタリー映像演習⑥ 制作チームをつくる

講師: 森内康博(映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表)
この日、受講生は「浦安をフィールドに制作してみたい映像のアイディアをA4の紙にマジックで手書きしてくる」という課題を手に、集まりました。

このアイディアをもとに、映像制作を行うチームを作ります。

授業ではまず最初に提出課題をドキュメンタリー映像になりそうなもの・ドキュメンタリー映像の範疇に収まらないもの二つに分けて壁に貼りました。

1日限定のアートプロジェクトを行い過程を追う・浦安の「川」の風景を生かした撮影を行う・市民と行政の対話を行う演劇を撮影する・浦安で三世代にわたり暮らす家族を取材する・墓地公園で死生観について取材する・水や猫の視点で撮影する・魚市場で働いていた人に取材を行う・現代から明治時代の浦安を探して撮影する・ワークショップを行い撮影するなど、様々なアイディアが出てきました。

先生も履修者も、壁に貼られたアイディアを一枚一枚、自分ならどうするか、考えながら見ていきます。

そして、映像手法、撮影のロケーション、フィクションを盛り込む、こんなインタビュイーを探してみては?、ワークショップの対象となる人・団体、など、コメントを付箋で貼り付け、アイディアを具体化をしていきました。

その後、作りたいアイディアを選び、数名のグループに分かれ内容をより具体化するためにミーティングを続けます。

その中から実現することになったのは以下の企画です。

・銭湯「松の湯」
・浦安にかつて存在した「魚市場」の痕跡を辿る
・三代目浦安っ子
・墓地公園で死生観を考える
・「水」についてのインタビューをもとに映像を制作する
・浦安の人に再度インタビューをした上で方向性を決める

次回の授業は企画発表。各チームごとにミーティングやリサーチを行い、企画書を練り上げます。

講師プロフィール

映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表

森内康博

1985年生まれ。映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表。
らくだスタジオプロデュースによるドキュメンタリー映画の制作や、CM・PV・アートプロジェクトの記録映像、また大学研究機関との映像アーカイブに携わる。

戦没画学生慰霊美術館「無言館」を題材としたドキュメンタリー映画『二十歳の無言館』(2016年)監督
東京都美術館 企画展「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」にて映像インスタレーション『Making of BENTO』(2018年)展示
電動車椅子サッカードキュメンタリー映画「蹴る」(2018年)プロデューサー
旧神奈川県立近代美術館 鎌倉の改修工事の記録「再生される白い建物ー 改修工事の軌跡 2017-2019」(2019年)監督
藤沢市湘南台文化センターこども館30周年記念事業 市民映像制作「SFショートムービー(プラネタリウム上映)」(2019年)企画、監修