• 選択科目
  • ドキュメンタリー映像演習
2022
5/15

ドキュメンタリー映像演習①「ガイダンス」

講師: 森内康博(映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表)
ドキュメンタリー映像演習の初回授業はガイダンス。オンラインでの実施です。

この授業はドキュメンタリー映像の技法を学ぶだけでなく、リサーチ、フィールドワーク、取材先との交渉、インタビュー、撮影、編集など、映像の制作プロセスを介して、多様な人々との関わり方や振る舞い方をとらえることを目指します。

具体的には、千葉県浦安市と藝大が協働して行うアートプロジェクトの舞台となる浦安で「水を」テーマに、まちの中に息づいている些細で見過ごされがちな出来事や記憶、風景に目を向け、街の人にお話を聞くなどしながら映像作品として組み立て、上映会を行います。

ガイダンスとは普通は授業の概要をお話しするところから始まることが多いのですが、今回は森内先生と日比野学長のこれまでの映像との体験について、それも映像を初めて撮った時のことについての対話からスタートしました。森内先生は中学2年生のとき。ビデオカメラで、日比野学長は40年前、大学2年生の時、8ミリフィルムで撮影したそう。語られていく映像の体験から、人となりが浮かび上がっていきます。

その後、地域アートと映像との関わりや、今年度フィールドとなる浦安市に赴いた際の印象について語り合いました。

授業の後半は履修者の自己紹介。

自己紹介と言っても言葉によるものではなく、事前に「自身が住んでいるまちを撮影し写真を通して自己紹介をしてください」という宿題をしてもらい、授業の際に、履修者が1人づつ撮影した写真を見せながらまちと自分についての発表を行うというものです。

森内先生と日比野学長が写真の講評をしたり、風景について質問をしたり。

一枚の写真の撮影から、この一年の制作が始まりました。

講師プロフィール

映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表

森内康博

1985年生まれ。映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表。
らくだスタジオプロデュースによるドキュメンタリー映画の制作や、CM・PV・アートプロジェクトの記録映像、また大学研究機関との映像アーカイブに携わる。

戦没画学生慰霊美術館「無言館」を題材としたドキュメンタリー映画『二十歳の無言館』(2016年)監督
東京都美術館 企画展「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」にて映像インスタレーション『Making of BENTO』(2018年)展示
電動車椅子サッカードキュメンタリー映画「蹴る」(2018年)プロデューサー
旧神奈川県立近代美術館 鎌倉の改修工事の記録「再生される白い建物ー 改修工事の軌跡 2017-2019」(2019年)監督
藤沢市湘南台文化センターこども館30周年記念事業 市民映像制作「SFショートムービー(プラネタリウム上映)」(2019年)企画、監修