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2021
7/25

ドキュメンタリー映像演習 前期⑨

講師: 森内康博(東京藝術大学美術学部 非常勤講師)
前期最後の授業は、ゲスト講師に橋口亜希子氏(発達障害を手がかりとしたユニバーサルデザインコンサルタント)を迎え、講師の森内先生と対談形式で授業を行いました。この日は対面とオンラインのハイブリッド形式で開催しました。

橋口亜希子氏は「プログラム実践演習」でもセンサリールームや感覚過敏について講演をしてくださり、ドキュメンタリー映像演習の受講生も映像視聴でその授業を共有しました。そして、当事者の方を取材するにあたり、専門家の方からレクチャーを受ける時間を設けました。

はじめに、前回の授業「インタビューの実践」で制作した自己紹介映像のハイライト部分をまとめた映像を上映しました。
その自己紹介の映像を見て、「この皆さんがドキュメンタリー映像作品を撮るなら、安心だ」という橋口先生のお話から対談は始まりました。

ここからは、感覚過敏や発達障害、その当事者の方を撮影することに関して、対談が行われ、その内容を元に、受講生からの質疑応答を行いました。

そして、後期は「センサリールーム等を必要とする当事者の声を届けるインタビュー作品」をチームに分かれて制作します。

以下がカテゴリーです。
A:サッカー、センサリールーム、プログラム実践演習がテーマ
B:当事者ご家族との取材と対話
C:ワークショップの企画・実施・撮影
D:橋口先生監修・感覚過敏の擬似体験映像を制作

社会人・学生の混合チームで4〜8名ほどでチームが形成されました。
*Bチームは、2組のご家族から取材に応じていただけることになったので、2チームに分かれて制作を行います。

ここからは、夏季休暇となり、休暇中に、各チームでミーティングを行い、後期の初回授業で発表します。

橋口先生も携わった、感覚過敏を擬似体験できる「VR映像」も是非、ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=6MW04Kfi9oQ

講師プロフィール

東京藝術大学美術学部 非常勤講師

森内康博

森内康博(もりうちやすひろ)
1985年生まれ。映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表。
らくだスタジオプロデュースによるドキュメンタリー映画の制作や、CM・PV・アートプロジェクトの記録映像、また大学研究機関との映像アーカイブに携わる。

戦没画学生慰霊美術館「無言館」を題材としたドキュメンタリー映画『二十歳の無言館』(2016年)監督
東京都美術館 企画展「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」にて映像インスタレーション『Making of BENTO』(2018年)展示
電動車椅子サッカードキュメンタリー映画「蹴る」(2018年)プロデューサー
旧神奈川県立近代美術館 鎌倉の改修工事の記録「再生される白い建物ー 改修工事の軌跡 2017-2019」(2019年)監督
藤沢市湘南台文化センターこども館30周年記念事業 市民映像制作「SFショートムービー(プラネタリウム上映)」(2019年)企画、監修