東北大学大学院教育学研究科博士課程を修了後、都内の大学で教育学の教鞭をとる。専門は生涯学習、美術館教育の実践。2016~21年には、東京都美術館より専門家委託として、Museum Start あいうえのプログラム・オフィサーに従事。
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2025
10/10
人間形成学総論 第5回 学「力」とは何か
講師:
渡邊祐子(東京藝術大学 非常勤講師)
今回のテーマは「学力」です。教育学の観点から学力を広い視点で捉え、人は学習を通じて、どのような力を育んでいるのか、その力は果たして自分らしく生きることとどのように関連するのかを起点として考えていきました。
学力は学習によって得られた「知的機能」であると同時に、獲得した知識をどのように活用できるのかという能力について確認していきます。
人の歴史において培われてきた価値・知識・技術が教材や教育内容に再編成され、社会が高度になる一方で、「人の行動はより良いものになっているか?」という問いを示し、人の行為は、より人間らしい特性(知性・感受性・美的感覚・倫理観)が投影されていくことを重要な観点としておさえます。
人間らしい特性を考える上で、民藝作品(屑織)の制作意図や創造性について参照しながら、人がすでに知っているものを別の視点から見つめ直し、可能性を見出す創造的な思考力を働かせることができることが学力のひとつの特性であると整理しました。
後半は、「見ること」「観察すること」といった認識能力に関わる学習の特性を紐解きます。東京都美術館で行われている博物館教育の取組や複数の実験等を事例に挙げながら、見ることで培われる視覚的直感や思考力、そして、ことばに置き換える言語的想像力の関係を検討しました。
広義の学力とは、知的機能だけではなく、人生の経験から「創造的思考力」を発揮できるかどうかであり、「知的資源」の活用であると整理し、最後に各自が授業レポートに取り組みました。
学力は学習によって得られた「知的機能」であると同時に、獲得した知識をどのように活用できるのかという能力について確認していきます。
人の歴史において培われてきた価値・知識・技術が教材や教育内容に再編成され、社会が高度になる一方で、「人の行動はより良いものになっているか?」という問いを示し、人の行為は、より人間らしい特性(知性・感受性・美的感覚・倫理観)が投影されていくことを重要な観点としておさえます。
人間らしい特性を考える上で、民藝作品(屑織)の制作意図や創造性について参照しながら、人がすでに知っているものを別の視点から見つめ直し、可能性を見出す創造的な思考力を働かせることができることが学力のひとつの特性であると整理しました。
後半は、「見ること」「観察すること」といった認識能力に関わる学習の特性を紐解きます。東京都美術館で行われている博物館教育の取組や複数の実験等を事例に挙げながら、見ることで培われる視覚的直感や思考力、そして、ことばに置き換える言語的想像力の関係を検討しました。
広義の学力とは、知的機能だけではなく、人生の経験から「創造的思考力」を発揮できるかどうかであり、「知的資源」の活用であると整理し、最後に各自が授業レポートに取り組みました。
講師プロフィール
東京藝術大学 非常勤講師

