1986年、京都生まれ。母が、絵画活動で注目された社会福祉法人松花苑みずのきの施設長に就任したことに伴い、12歳より休日をみずのきで過ごす。2007年以降の同法人主催のアートプロジェクトや、農園活動にボランティアで従事した後、2012年、みずのき美術館の立ち上げに携わり、以降企画運営を担う。2万点を越える所蔵作品のアーカイブ、アール・ブリュットの考察、社会的支援を必要とする人たちとのアートプロジェクトなど、企画は多岐に渡る。アーツカウンシル東京「TURN」コーディネーター(2015-2018)、東京藝術大学特任研究員(2018)を経て、2019年より、HAPSの「文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業」に参画し、2020年、相談事業「Social Work / Art Conference」ディレクターに就任。
京都市芸術新人賞受賞(2024)。文化力による未来づくり審議会委員(京都府)、京都文化芸術都市創生審議会委員(京都市)。
- 選択科目
- ケア×ソーシャリー・エンゲイジド・アート実践論
2025
10/19
ケア × ソーシャリー・エンゲイジド・アート実践論⑥講義5「気候危機に対するアートセクターの行動」
講師:
奥山理子(みずのき美術館キュレーター、HAPS「Social Work / Art Conference」ディレクター)/ロジャー・マクドナルド(キュレーター、美術講師、フェンバーガーハウス館長)
キュレーターや美術講師、私設美術館の館長などをつとめるロジャー・マクドナルド(Roger McDonald)をゲストに、美術業界における気候危機への取り組みについて話を聞いた。
マクドナルドは、日本でいち早く現代アートの学びの場を立ち上げたAIT(Arts Initiative Tokyo、通称「エイト」)の創設メンバーで、現在は長野県を拠点に勉強会やアドボカシー活動に関わっている。
授業では、温室効果ガスの排出量など美術業界の現状を知り、ロンドンのギャラリー気候連合(Gallery Climate Coalition)が作成したガイドラインや、各地の美術館やアーティストが行なっている近年の具体的なアクションが紹介された。
受講生からも身近な取り組みについての質問があり、多くの人の意識を動かすことができる文化芸術を通して、気候危機に対する意味のあるアクションとは何かを考える場となった。
マクドナルドは、日本でいち早く現代アートの学びの場を立ち上げたAIT(Arts Initiative Tokyo、通称「エイト」)の創設メンバーで、現在は長野県を拠点に勉強会やアドボカシー活動に関わっている。
授業では、温室効果ガスの排出量など美術業界の現状を知り、ロンドンのギャラリー気候連合(Gallery Climate Coalition)が作成したガイドラインや、各地の美術館やアーティストが行なっている近年の具体的なアクションが紹介された。
受講生からも身近な取り組みについての質問があり、多くの人の意識を動かすことができる文化芸術を通して、気候危機に対する意味のあるアクションとは何かを考える場となった。
講師プロフィール
みずのき美術館キュレーター、HAPS「Social Work / Art Conference」ディレクター
奥山理子
キュレーター、美術講師、フェンバーガーハウス館長
ロジャー・マクドナルド
1971年に東京で生まれ、英国で教育を受け、現代美術史と神秘主義の博士号を取得。横浜トリエンナーレ2001、シンガポールビエンナーレ2006、そしてミュージアム・オブ・トゥギャザー2017を含む多数の展覧会のキュレーターとして活動。アーツ・イニシアティブ・東京 AITの創設メンバーで、25年間その研究プログラムを指導。2002年から2014年まで芸術大学で教鞭を執る。2013年に長野県望月にフェンバーガーハウスを創設し、「レコード・サンドイッチクラブ」や市民回復センター望月を含むワークショップを開催。2023年に多津衛民芸館の館長に就任。2022年に『ディープルッキング』を出版。2018年からアートセクターにおける気候アクションの活動をしている、アドボカシーコレクティブACCJをAITで2024年に立ち上げる。

