1986年、京都生まれ。母が、絵画活動で注目された社会福祉法人松花苑みずのきの施設長に就任したことに伴い、12歳より休日をみずのきで過ごす。2007年以降の同法人主催のアートプロジェクトや、農園活動にボランティアで従事した後、2012年、みずのき美術館の立ち上げに携わり、以降企画運営を担う。2万点を越える所蔵作品のアーカイブ、アール・ブリュットの考察、社会的支援を必要とする人たちとのアートプロジェクトなど、企画は多岐に渡る。アーツカウンシル東京「TURN」コーディネーター(2015-2018)、東京藝術大学特任研究員(2018)を経て、2019年より、HAPSの「文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業」に参画し、2020年、相談事業「Social Work / Art Conference」ディレクターに就任。
京都市芸術新人賞受賞(2024)。文化力による未来づくり審議会委員(京都府)、京都文化芸術都市創生審議会委員(京都市)。
- 選択科目
- ケア×ソーシャリー・エンゲイジド・アート実践論
2025
9/21
ケア × ソーシャリー・エンゲイジド・アート実践論⑤講義4「高齢者 —身体を使った対話—」
講師:
奥山理子(みずのき美術館キュレーター、HAPS「Social Work / Art Conference」ディレクター)/豊平 豪(一般社団法人torindo 代表理事)
一般社団法人torindoの代表理事である豊平豪をゲスト講師に、高齢者を対象としたプロジェクトの事例を掘り下げた。
豊平は、振付家・ダンサーの砂連尾理(じゃれお・おさむ)とともに、2009年から「とつとつダンス」の活動に関わっている。とつとつダンスは、高齢者や認知症の方、介護者の日常的な動作や言葉をダンスとみなし、現在も国内外でワークショップや公演を続けている。
授業では、ケアをする側とされる側の垣根を越え、参加者同士の出会いや相互を尊重する触れ合いから、個人の生きる力が引き出される様子を鑑賞した。
奥山による「老い」と「身体(カラダ)」、福祉と表現の関わりや、ケアの現場におけるアートならではのアプローチについての講義も行われた。ディスカッションや、受講生による質疑応答、グループで感想のシェアも行った。
豊平は、振付家・ダンサーの砂連尾理(じゃれお・おさむ)とともに、2009年から「とつとつダンス」の活動に関わっている。とつとつダンスは、高齢者や認知症の方、介護者の日常的な動作や言葉をダンスとみなし、現在も国内外でワークショップや公演を続けている。
授業では、ケアをする側とされる側の垣根を越え、参加者同士の出会いや相互を尊重する触れ合いから、個人の生きる力が引き出される様子を鑑賞した。
奥山による「老い」と「身体(カラダ)」、福祉と表現の関わりや、ケアの現場におけるアートならではのアプローチについての講義も行われた。ディスカッションや、受講生による質疑応答、グループで感想のシェアも行った。
講師プロフィール
みずのき美術館キュレーター、HAPS「Social Work / Art Conference」ディレクター
奥山理子
一般社団法人torindo 代表理事
豊平 豪
さいたま市在住。舞鶴市とNPO法人赤煉瓦倶楽部舞鶴との協働アート・プロジェクト「まいづるRB」の活動を母体に設立された一般社団法人torindoの代表を2022年より務める。特別養護老人ホーム「グレイスヴィルまいづる」で始まったダンサー・振付家 砂連尾理とのダンスプロジェクト「とつとつダンス」に2009年より参加。近年は文化庁委託事業「日本⇔アジア太平洋 国際交流事業~認知症者・高齢者と介護者とつくる、アートのような、ケアのような 《とつとつダンス》」の制作統括として、国内外での活動を展開。

