1986年、京都生まれ。母が、絵画活動で注目された社会福祉法人松花苑みずのきの施設長に就任したことに伴い、12歳より休日をみずのきで過ごす。2007年以降の同法人主催のアートプロジェクトや、農園活動にボランティアで従事した後、2012年、みずのき美術館の立ち上げに携わり、以降企画運営を担う。2万点を越える所蔵作品のアーカイブ、アール・ブリュットの考察、社会的支援を必要とする人たちとのアートプロジェクトなど、企画は多岐に渡る。アーツカウンシル東京「TURN」コーディネーター(2015-2018)、東京藝術大学特任研究員(2018)を経て、2019年より、HAPSの「文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業」に参画し、2020年、相談事業「Social Work / Art Conference」ディレクターに就任。
京都市芸術新人賞受賞(2024)。文化力による未来づくり審議会委員(京都府)、京都文化芸術都市創生審議会委員(京都市)。
- 選択科目
- ケア×ソーシャリー・エンゲイジド・アート実践論
2024
9/29
ケア × ソーシャリー・エンゲイジド・アート実践論④社会包摂と芸術実践〜考えながら動き、動きながら考える〜
講師:
奥山理子(みずのき美術館キュレーター、HAPS「Social Work / Art Conference」ディレクター)/長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
◾️講義概要
あらゆる人が例外なく尊重される社会のあり方を目指す「社会包摂」。
この考え方を芸術の現場において実現するにはどのようなアプローチが可能だろうか。背景、文化、ニーズの異なる一人ひとりに寄り添った関係づくりと、それに基づいたアウトプットとしての表現・作品の可能性について、現場を共につくる実践者であり、その様子を分析する研究者でもある長津結一郎をゲストに迎えて考察する。
講師プロフィール
みずのき美術館キュレーター、HAPS「Social Work / Art Conference」ディレクター
奥山理子
九州大学大学院芸術工学研究院准教授
長津結一郎
多様な関係性が生まれる芸術の場に伴走/伴奏する研究者。専門はアーツ・マネジメント、文化政策。障害のある人などの多様な背景を持つ人々の表現活動に着目した研究を行なっている。著書に『舞台の上の障害者:境界から生まれる表現』(九州大学出版会、2018年)。