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2024
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ケア × ソーシャリー・エンゲイジド・アート実践論②みんなで"つくること"を支え育てる  -「巡り堂」の現場より-

講師: 奥山理子(みずのき美術館キュレーター、HAPS「Social Work / Art Conference」ディレクター)/親谷茂(アーティスト)、村上公貴(一般社団法人ALL JAPAN TRADING専務理事)、藤原沙羅(みずのき美術館スタッフ)(画材循環プロジェクト「巡り堂」)

2022年に亀岡で始まった画材循環プロジェクト「巡り堂」は、福祉法人を母体とする美術館、家財回収業者、アーティストによって立ち上げられたという特異性に加え、活動の重要なプロセスをひきこもりや障害のある若者たちが支えているという、まさにケアxソーシャリー・エンゲイジド・アートを代表しうる事例である。それぞれ異なる領域や状況にいる人々が、どのような目的で巡り堂に集い、活動を行なっているか掘り下げていく。

講師プロフィール

みずのき美術館キュレーター、HAPS「Social Work / Art Conference」ディレクター

奥山理子

1986年、京都生まれ。母が、絵画活動で注目された社会福祉法人松花苑みずのきの施設長に就任したことに伴い、12歳より休日をみずのきで過ごす。2007年以降の同法人主催のアートプロジェクトや、農園活動にボランティアで従事した後、2012年、みずのき美術館の立ち上げに携わり、以降企画運営を担う。2万点を越える所蔵作品のアーカイブ、アール・ブリュットの考察、社会的支援を必要とする人たちとのアートプロジェクトなど、企画は多岐に渡る。アーツカウンシル東京「TURN」コーディネーター(2015-2018)、東京藝術大学特任研究員(2018)を経て、2019年より、HAPSの「文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業」に参画し、2020年、相談事業「Social Work / Art Conference」ディレクターに就任。
京都市芸術新人賞受賞(2024)。文化力による未来づくり審議会委員(京都府)、京都文化芸術都市創生審議会委員(京都市)。

画材循環プロジェクト「巡り堂」

親谷茂(アーティスト)、村上公貴(一般社団法人ALL JAPAN TRADING専務理事)、藤原沙羅(みずのき美術館スタッフ)

家財回収事業を行う一般社団法人ALL JAPAN TRADING、社会福祉法人が運営するみずのき美術館、そしてアーティストの親谷茂が出会い、不用になった画材を次の使い手へ渡すアートプロジェクトとして、2022年に亀岡で始動。みずのき美術館と開かれたアトリエ(亀岡市役所B1)を拠点に、受け取った画材の仕分けとクリーニングを行い、イベントなどを通じて必要とする人々へ提供している。またプロジェクトに参加するボランティアスタッフにとっての、社会参加につながる居場所としても大切な機能を果たしている。
2023年より、DOOR7期生が勤務する障害者支援施設「やすらぎの杜 PoMA」(東京・練馬)が東京の拠点となるなど、プロジェクトが拡充している。