1986年、京都生まれ。母が、絵画活動で注目された社会福祉法人松花苑みずのきの施設長に就任したことに伴い、12歳より休日をみずのきで過ごす。2007年以降の同法人主催のアートプロジェクトや、農園活動にボランティアで従事した後、2012年、みずのき美術館の立ち上げに携わり、以降企画運営を担う。2万点を越える所蔵作品のアーカイブ、アール・ブリュットの考察、社会的支援を必要とする人たちとのアートプロジェクトなど、企画は多岐に渡る。アーツカウンシル東京「TURN」コーディネーター(2015-2018)、東京藝術大学特任研究員(2018)を経て、2019年より、HAPSの「文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業」に参画し、2020年、相談事業「Social Work / Art Conference」ディレクターに就任。
京都市芸術新人賞受賞(2024)。文化力による未来づくり審議会委員(京都府)、京都文化芸術都市創生審議会委員(京都市)。
- 選択科目
- アートプロジェクト実践論
2024
7/27他
アートプロジェクト実践論
講師:
奥山理子(みずのき美術館キュレーター、HAPS「Social Work / Art Conference」ディレクター)
今年も京都にある「みずのき美術館」キュレーターの奥山理子先生を講師に迎え、オンラインで4日間の集中講義を実施しました。
導入で受講生それぞれが持つ「アートプロジェクトに対するイメージ」を話し合った後、奥山先生から国内外で行われているアートプロジェクトを紹介していただきながら、様々な場所・形態で行われるアートプロジェクトの境界線はどこにあるのかを、グループディスカッション等を通して考えました。
授業は以下の流れで実施しました。
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(1)7月27日(土)10:00-16:00
・アートプロジェクトってどんなイメージ?(意見交換)
・アートプロジェクトとは
・美術館を作った福祉施設がアートプロジェクトに取り組む理由
・画材循環プロジェクト「巡り堂」について
・音声・映像視聴:「北川フラム|アートは赤ちゃんだ」「青木彬|”切実な創造力”のためのアートプロジェクト」など
・質疑応答
(2)8月3日(土)10:00-16:00
・アートと「アートプロジェクト」
・福祉と「アートプロジェクト」
・映像視聴:「【スペシャル対談】森山未來×川俣正【ワーク・イン・プログレス】が生まれたきっかけとは?!」
・グループワーク「アートプロジェクトを議論する」
・質疑応答
(3)8月10日(土)10:00-16:00
・文化芸術を支える仕組み
・救世主となるか!? 相談支援の誕生「HAPS」
・若手芸術家のためのケアマネジメント
・映像視聴:「File13. A3BC|声を刻む」
・「ある街に辿り着いた話」ゲスト講師:柳雄斗さん
・まとめ、質疑応答
・レポート課題について説明
(4)8月24日(土)10:00-16:00
・発表「古今東西アートプロジェクト調査結果」( 発表、講師・受講生からのコメント )
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アートプロジェクトが作られていく過程を奥山先生自身の体験も交えながら丁寧に解説していただき、充実した講義の時間となりました。
講師プロフィール
みずのき美術館キュレーター、HAPS「Social Work / Art Conference」ディレクター