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2024
5/12

ドキュメンタリー映像演習①ガイダンス

講師: 森内康博(映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表)
初回の授業はガイダンスとして開催されました。

今年度のフィールドは藝大上野校地からも近い「谷根千エリア」(谷中・根津・千駄木)です。そのため、大学から徒歩5分ほどの町の中のスペース「藝大部屋(芸術未来研究場)」での開催となりました。受講生には事前課題として、【「普段の自分の生活圏の中で、見落としていたもの/風景」を1枚写真に撮り、印刷(or現像)した状態で持参すること】が出題されています。

講師の森内先生とゲストの日比野克彦先生の対談からスタート。グループワークであること、この授業で大切にしていること、たくさんの寺院が集まる歴史ある地域が今年度のフィールドであることが紹介されました。
課題に出たように「どういう時に写真を撮るか」を起点として、撮ること・記録することに関する様々な話が展開されました。

対談の最後に、課題の写真を壁に貼り、受講生からエピソードを聞いていきました。
ギャラリーの壁面、鳥、昔に買ったお土産、気になっていた小さな神社、家族、道にある雑草、山、標識...などなど、様々なストーリーが語られ、先生方もさらに話を広げたり、掘り下げていきました。

休憩を挟んでの後半は、その写真を説明しながらグループになっての自己紹介です。
社会人受講生と藝大生合わせて27名の受講。職業も年代も様々な皆さんが集まり、お互いを知る時間です。自己紹介は賑やかな雰囲気で盛り上がりました。

まとめでは、授業外にチームで動くことが中心になるので、その心づもりで!というメッセージが森内先生から送られました。最後にオマケでオススメ映画を先生方から伺いました。

森内先生は、ヒッチコック監督の『鳥』(授業内の鳥のエピソードにちなんで)。
日比野先生からは、坂本龍一さんが音響を監修した109シネマズプレミアム新宿で見る『Ryuichi Sakamoto | Opus』。

次回は映像の基礎についての座学レクチャーを実施します。

講師プロフィール

映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表

森内康博

1985年生まれ。映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表。
らくだスタジオプロデュースによるドキュメンタリー映画の制作や、CM・PV・アートプロジェクトの記録映像、また大学研究機関との映像アーカイブに携わる。

戦没画学生慰霊美術館「無言館」を題材としたドキュメンタリー映画『二十歳の無言館』(2016年)監督
東京都美術館 企画展「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」にて映像インスタレーション『Making of BENTO』(2018年)展示
電動車椅子サッカードキュメンタリー映画「蹴る」(2018年)プロデューサー
旧神奈川県立近代美術館 鎌倉の改修工事の記録「再生される白い建物ー 改修工事の軌跡 2017-2019」(2019年)監督
藤沢市湘南台文化センターこども館30周年記念事業 市民映像制作「SFショートムービー(プラネタリウム上映)」(2019年)企画、監修