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  • ドキュメンタリー映像演習
2024
2/10

浦安上映会「現像される街、お店」

講師: 森内康博(映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表)
今年度の授業で制作された作品が、浦安市で上映されました。(浦安市市制施行40周年記念事業 浦安アートプロジェクト「浦安藝大」発見プロジェクトドキュメンタリー映像作品上映会「現像される街、お店」)

トーク付きの上映会では、「あきない」をテーマに、浦安市内の個人商店を取材した6つのドキュメンタリー映像作品を上映し、出演者、制作者、鑑賞者が対話する場が設けられました。初めに、司会進行の森内先生から、この作品の趣旨や、辿ってきたプロセスの説明が行われました。上映は2部に分かれて実施され、午後には満席近くまで席が埋まる盛況ぶり。会場には取材先の皆さんやそのご家族・ご友人、浦安市民の皆さん、そして制作した受講生が集まり、賑わいました。

【第1部】
10:00- 映像上映とトーク① 「住宅街の小料理屋 〜萌寿の女将 江森さん〜」(取材先:小味庵・萌寿)
10:50- 映像上映とトーク② 「つながりのカタチ」(取材先:でんきのエルク)
11:30- 映像上映とトーク③ 「白いエプロン」 (取材先:白いエプロン) 

【第2部】
14:00- 映像上映とトーク①「あきないふたり」(取材先:富岡 美好)
14:45- 映像上映とトーク②「堀越さんと飯田さん」 (取材先:中村機材)
15:25- 映像上映とトーク③「豊田たばこ店」 (取材先:豊田たばこ店)

上映の後に、取材先の方と制作チームが登場し、森内先生とトークを行いました。

まずは監督や編集を担当した受講生に制作しての感想が聞かれ、その後に取材先の皆さんからお話しを伺いました。「何回も熱心に来た」「泊まり込みで撮影した」など、実際に撮影や取材を受けての感想や、受講生と距離が縮まった瞬間のお話しなどを伺うことができ、貴重な時間となったと思われます。

会場からも質問や感想が寄せられ、市内で実際にお店を知っている、よく利用しているという方からも、嬉しい感想をいただきました。ドキュメンタリー作品として、お店の裏側や内部が見られる機会はなかなかありません。また、商売をする上での熱意や温かさ、大事にしていることなどが、映像やインタビューで伝えられました。

各回の最後には、「おしゃべりタイム」を設け、近くに座っている人同士で感想をシェアする時間を作りました。制作した受講生もその輪の中に入り、直接、映像の感想を聞く場面も。まさに、映像を介したコミュニケーションの場が生まれ、大変盛り上がりました。改めて、映像には、街や人の魅力を伝える力があると実感できた1日になったと思います。

取材先の皆さま、浦安市の皆さま、関係者の皆さまには多大なご協力をいただき、心より感謝申し上げます。

2月14日〜18日まで、「まちなか上映会」として、3箇所の公民館で上映が行われます。

https://door.geidai.ac.jp/info/uragei_dmp2023/

また、期間限定で浦安藝大のWEBサイトでも公開される予定です。

https://urayasu.geidai.ac.jp/

集合写真 (撮影:横山渚 / 写真提供:浦安藝大)

 

 

 

講師プロフィール

映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表

森内康博

1985年生まれ。映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表。
らくだスタジオプロデュースによるドキュメンタリー映画の制作や、CM・PV・アートプロジェクトの記録映像、また大学研究機関との映像アーカイブに携わる。

戦没画学生慰霊美術館「無言館」を題材としたドキュメンタリー映画『二十歳の無言館』(2016年)監督
東京都美術館 企画展「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」にて映像インスタレーション『Making of BENTO』(2018年)展示
電動車椅子サッカードキュメンタリー映画「蹴る」(2018年)プロデューサー
旧神奈川県立近代美術館 鎌倉の改修工事の記録「再生される白い建物ー 改修工事の軌跡 2017-2019」(2019年)監督
藤沢市湘南台文化センターこども館30周年記念事業 市民映像制作「SFショートムービー(プラネタリウム上映)」(2019年)企画、監修