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2023
2/19

「浦安アートプロジェクト」ドキュメンタリー映像作品上映展 「流れる、水の声」〜浦安フィールドワークのビデオ/ボイス〜

講師: 森内康博(映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表)
浦安市と東京藝術大学が連携した「浦安アートプロジェクト」の一環でドキュメンタリー映像演習で制作した作品を上映展示しました。
展示の初日と2日目に上映会を行いました。会場に集まった浦安の人々の前で、作品を上映、制作者である受講生が制作についての思いや、制作を行う中で感じたことを、ゲスト、講師、出演者と語り合いました。

展示には、小さな子どもからお年寄りまで、浦安に住む多くの人々が来場しました。映像をみた方々は帰り際に、家族や暮らしの記憶・出来事、ご自身の大切にしていること、浦安に住んだ理由、好きな風景、未来、希望、など浦安への思いを教えてくださいました。
撮影のフィールドとなった浦安で上映展が行えたことで、受講生と浦安の人々との間に気持ちが通じ合い、滲み合う時間が生まれていました...。

会場を離れるエレベーターからは浦安の風景が一望できます。最初に訪れた時には見知らぬ街であった浦安の風景が、いまや忘れがたい場所として、そこに広がっているのです。

この浦安での上映展で、ドキュメンタリー映像演習の一連のプロジェクトは終わります。
一年間の撮影の中で、受講生は様々な人と出会い、撮影の技法のみならず、初めて人に話しかける時の気持ち、まちでの振る舞い、異なる背景の人と一緒に作ることなど、沢山の初めてを経験し、多くを学びました。

制作は、計画どおりには行かないし、楽しいことばかりではありません。でも、ここで出会えたこと、感じたこと、悩んだこと、考えたこと、得られたこと、届かなかったことなどが、それぞれにとってかけがえのないものとして身体に染み込んでいきます。それらはいつか、その人が必要とする時に湧き出してくるでしょう。
この授業や上映会で出会った一つ一つの出来事が、受講生のその後において輝くものとなることを願ってやみません。

「浦安アートプロジェクト」ドキュメンタリー映像作品上映展
「流れる、水の声」〜浦安フィールドワークのビデオ/ボイス〜

会  期|2023年2月19日(土)〜25日(土)11:00-18:00 (最終日:17:00まで)
会  場|浦安市民プラザWave101 市民ギャラリー1・2・3

U R L|https://www.uragei-documentary-movie-2023.com

ドキュメンタリー映像作品上映展「流れる、水の声」トレーラー


[上映作品]
・8代目浦安っ子
・水巡り
・URAYASU銭湯MEMORIES
・海が青くなるまで ~浦安臨海都市のフィールド調査について~
・浦安魚市場 ~場はなくとも熱き魂今も生きる~
・ただよう・うかぶ・ぶれる〜千葉県浦安市に触れて〜
・水から花へ ー人をつなぐ物語ー

「浦安アートプロジェクト」
市民とともにアートによって新たな価値の創出やまちの魅力の向上、地域や社会の課題解決のきっかけづくりをしていくプロジェクトです。

講師プロフィール

映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表

森内康博

1985年生まれ。映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表。
らくだスタジオプロデュースによるドキュメンタリー映画の制作や、CM・PV・アートプロジェクトの記録映像、また大学研究機関との映像アーカイブに携わる。

戦没画学生慰霊美術館「無言館」を題材としたドキュメンタリー映画『二十歳の無言館』(2016年)監督
東京都美術館 企画展「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」にて映像インスタレーション『Making of BENTO』(2018年)展示
電動車椅子サッカードキュメンタリー映画「蹴る」(2018年)プロデューサー
旧神奈川県立近代美術館 鎌倉の改修工事の記録「再生される白い建物ー 改修工事の軌跡 2017-2019」(2019年)監督
藤沢市湘南台文化センターこども館30周年記念事業 市民映像制作「SFショートムービー(プラネタリウム上映)」(2019年)企画、監修