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  • ドキュメンタリー映像演習
2023
7/1

ドキュメンタリー映像演習④浦安市フィールドワーク

講師: 森内康博(映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表)
4回目の授業では、いよいよ大学を飛び出し、浦安の町のフィールドワークを行いました。事前に希望をとり、約15名ずつ日程とエリアを分けての実施でした。

7/1(土) 元町・中町エリア 集合場所:浦安市文化会館
7/2(日) 新町・中町エリア 集合場所:富岡公民館

課題概要
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「うらやす X をさがせ!〜Voice memo 27〜」

◉ワークフロー
①3人組のグループで浦安を旅して、「X」を探す。
②旅の様子をカメラ(目)とマイク(耳)と地図(足どり)で記録する。
③記録したものをグループで一つの映像作品に編集(宿題)し、全体で上映(7月16日)する。

◉ルール
(1)浦安のまちを歩き回り、「X」を探して、27枚の写真(写るんです)に記録すること。
(2)地図のみを頼りに歩き、スマホやタブレットを使ってはならい。
(3)写真で撮ったものをスクリプトノートに記録し、その場所で何が気になったのか、どんな発見をしたのか、直感、妄想したことをで録る(マイク・レコーダー)こと。
(4)27枚の写真のうち最低1枚は人(市⺠)を被写体とし、インタビューを行い、声を録音すること。人に声をかけてインタビューをする場合、録音許可、公開許可の確認をすること。
(5)最初の1枚で「クレジットショット」(グループ3人の集合写真)を撮影すること。
(6)最後の1枚で「タイトルショット」(まちのどこかにチョークで旅のタイトルを書く)を撮影すること。「タイトルショット」の撮影が終わったら、チョークを水で流すこと。
(7)写真を並び替え、録音した声を被せ、簡単な編集を行い、10分以内の映像作品に仕上げること。

◉役割分担
スクリプター(足どり) :地図を見て現在地を確認する。スクリプトノートに記録する。
カメラオペレーター(目) :写ルンですで撮影する。27枚。
サウンドオペレーター(耳):マイクとレコーダーで声や環境音を録音する。

グループは、社会人2人+藝大生1人=3人 で構成します。 (※場合によっては4人)
3人は、それぞれ3つの役割を分担します。
役割は順番にローテーションさせて、全員が3つ全ての役割を担当するようにしましょう。

◉フィールドワークをする上で頼りたいのは、
観察力... 自分の目でじっと観察すること
妄想力... 「これは、もしかしたら、、、かもしれない」

答えを求めてすぐに調べるのではなく、
現場で観察したもの、妄想したことを大事にする。
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1日目は土砂降り、2日目は炎天下という過酷な天候の中での実施でしたが、一人一人が浦安の町を歩くことで様々な発見をし、想像を膨らませながら記録していきました。また、必ず市民の方にインタビューを行ったので、様々な出会いやドラマがあったそうです。

約2週間で、チームごとに相談し、編集ソフトを使用して作品を完成させます。

次回は課題作品の上映会と後期に向けてのチーム分けです。

講師プロフィール

映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表

森内康博

1985年生まれ。映像作家、映画監督、株式会社らくだスタジオ代表。
らくだスタジオプロデュースによるドキュメンタリー映画の制作や、CM・PV・アートプロジェクトの記録映像、また大学研究機関との映像アーカイブに携わる。

戦没画学生慰霊美術館「無言館」を題材としたドキュメンタリー映画『二十歳の無言館』(2016年)監督
東京都美術館 企画展「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」にて映像インスタレーション『Making of BENTO』(2018年)展示
電動車椅子サッカードキュメンタリー映画「蹴る」(2018年)プロデューサー
旧神奈川県立近代美術館 鎌倉の改修工事の記録「再生される白い建物ー 改修工事の軌跡 2017-2019」(2019年)監督
藤沢市湘南台文化センターこども館30周年記念事業 市民映像制作「SFショートムービー(プラネタリウム上映)」(2019年)企画、監修