• 選択科目
  • ARTs×SDGsプラクティス
2023
6/6

ARTs×SDGsプラクティス/講義①「SDGsと芸術の『社会貢献』:目的主義的アプローチをどう超えるか?」

講師: 稲場 雅紀(特定非営利活動法人 アフリカ日本協議会 共同代表、国際保健部門ディレクター)
◼講義概要 

本来のSDGsは「社会貢献」ではなく、未来世代の「生存戦略」として捉える必要があります。つまり、本来SDGsへの取り組みは「社会貢献」などではなく、未来世代の生存をかけた行為であるはずです。ところが、SDGsは国連では美しい幾何学模様とともに表現され、日本では電気を消したり街の掃除をしたりする「社会貢献」として扱われています。芸術の担い手たる皆さんは、そんなSDGsとどう向き合っていくのでしょうか。回避されがちな「本質論」を考える機会にしたいと思います。

講師プロフィール

特定非営利活動法人 アフリカ日本協議会 共同代表、国際保健部門ディレクター

稲場 雅紀

90年代に貧困問題やLGBTの人権などへの取り組みを経て、2002年よりアフリカ日本協議会の国際保健部門ディレクターとしてアフリカのエイズ・保健問題に取り組む。「ミレニアム開発目標」(MDGs)の達成を目指すNGOネットワークの責任者を務めたのち、2017年、「一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク」を設立に参画。「SDGs推進円卓会議」「グローバルヘルス戦略有識者タスクフォース」など政府のSDGsや国際保健分野の政策策定にも参加。
共著書に「SDGs 危機の時代の羅針盤」(岩波新書、2020)、「流儀」(生活書院、2008)、「『対テロ戦争』と現代世界」(お茶の水書房、2006)など。