
①DOORを受講しようと思った理由を教えてください
私はコミュニティコーディネーターをしています。相手がまちの住人・企業・行政、、など所属先は関係なく出会う人や物事の未来予想図を共に描き、相手の叶えたいの実現に向けて伴走する、人と人、人ともの・ことを繋ぐ役割です。目指すは「銭湯」のように溶け合える無意識のセイフティーネットのような場。曖昧な境界線を疑って溶かしていけるような場。自身が手がける場もそのムードに包まれたいと日々を紡いでいます。
共創するパートナーとして社会的マイノリティに属していたり多様な登場人物たちに出会いますが、声にならない声を抽出したり、社会のこの制度は本当に寛容なのか?とやさしくないルールに驚くことも増えました。ジャンル問わずアートを他領域に横断し、新しい表現、新しい未来を生み出すこと。
Doorの学びから生まれる視点やこれらの気づきは、多様な人々が織りなす自身の現場にぴったりであるし、今後出会うであろう様々なシーンに柔軟に丁寧に対応できる自分になれる、と未来に良い予感を感じました。
「人間の心の奥底へ光を送ることーこれが芸術家の使命である」ー。
高校の恩師から贈っていただいた作曲家シューマンのことばも繋がるかなあ?と。これまた背中を押してくれたひとつです。
②印象に残っている講義や実習について教えてください
全ての瞬間、と言ったら大袈裟ですが(笑)本当に全てインパクト強く私に残っています。
必修科目のダイバーシティ実践論・ケア原論は毎度濃厚で1週間では昇華しきれずいつもアップアップしていたのがリアルです。
カラフルすぎるゲスト講師の方々のお話は壮大な映画を見終わったような満足感で、余韻に浸り、、そうしていると1週間があっという間に過ぎ去っていました。
「現場の生の声」が聴けることが生々しく時に痛々しく激しく心が震える、感動する瞬間でした。いまだに自分の美徳観念が揺さぶられ、耕されています。
また選択科目の「プログラム実践演習」では新潟県十日町市の莇平(アザミヒラ)集落を訪れ、
歴史をもつ種、朝顔の育成を通して、人と人・人と地域・地域と地域のコミュニケーションを促す場を目の当たりにしました。
尊い連鎖の中に生かされていることを自身の身体を通じて強く痛感しました。この集落の持ちつ持たれつの緩やかな互助関係や場の継続性はまだ探求中です。来年も行きます。日比野先生のことばをお借りすると、アザミヒラ色が自分のパレットに追加されました。

莇平の風景

日比野克彦大学長の作品「想像する家」
③仕事や生活とDOORプロジェクトの両立について聞かせてください
やるっきゃない!です。(笑)シンプルにやるだけ。
両立のコツは?のような問いが項目になくてホッとしました。
学びの中での時間や知識が自分に蓄積していく体感はこの上ない喜びです。
もっというと、仕事/生活/Doorが全て繋がっているような気がします。
こう、なんというか循環している、というか影響を与え合ってる、というか全てグラデーションの延長の中。
オンライン授業という利便性にも感謝しつつですが、対面の授業も圧巻です。機会を持てるならぜひ皆さんにも参加してほしいです。
生の人間が醸し出す熱量に触れられる衝撃ったら。これまた自分のモチベーションになります。
とはいえ、おかげさまでこんな風にどっぷり浸からせていただいている理由は、
私のエネルギーを向くままに進みたまえ、と理解してくださった家族・職場の存在であることには間違いありません。
たくさん種まきをさせていただいたように感じます。共に実りに向けてまた出会いの輪が広がっていくことが楽しみです。

プログラム実践演習の授業風景

