
①藝大での活動や作品、研究テーマなど教えてください。
普段藝大ではモーターで動く装置を中心に映像や写真、アートブックなどの制作を行っています。日常の生活の中で、ものや形の振る舞い、それによって引き起こされる周囲の現象を観察することを制作の起点としています。身近にある気に留めていなかった些細なものの振る舞いを身体感覚として追体験できるような作品を作ろうと試みています。


②DOORを受講しようと思った理由を教えてください
DOORのこと自体は入学の前から知ってはいたのですが、1、2年生の間は学科の必修の授業などが多いことやDOORについても大変そうなイメージがあって受講はしていませんでした。しかし、同級生の中に何人かDOORの授業を受講していた人がおり、話を聞く中でたくさんの社会人の人と交流できることを聞き、普段1人での制作や大学内の制作が多く視野が狭まっている感覚があったこともあり興味を持ちました。
また、ドキュメンタリー映像演習という科目があることも友達から聞き、普段映像作品を作ることもあるため、技術や経験としても成長できると思い受講を決めました。
③授業や演習の中で印象に残っている場面はありますか?
選択しているドキュメンタリー映像演習では受講している藝大生や社会人との交流もそうですが、取材する中でたくさんの地域の方々と会ってお話を聞く機会が持てたことが印象的でした。夏前に3人グループで、谷根千の歴史を感じるものや人、その他メンバーの気になるものを使い捨てのフィルムカメラと音声で記録する課題に取り組みました。猛暑の中ほとんど初対面の社会人の方と1日歩く経験をし、たくさんの発見と驚きがありました。機材を持っていたことで地域の気さくな人から話しかけられることもありました。
④学業とDOORプロジェクトの両立について
受講している中で社会人の方々の熱意に驚かされることがとにかく沢山たくさんありました。例えば受講されている方の中には遠方から授業や取材のたびに新幹線などで来られている方もいました。そうした社会人の方々のモチベーションにはこちらも影響されて自然と自分もいいものを作りたいと思う環境がここにはありました。
また、職場での経験などを取材の合間の雑談で聞かせていただくことや福祉や映像に興味を持ったきっかけを聞きながら自分が今やっている制作を生活の中でどのように続けていこうかと考える糧にもなりました。


