原田篤さん(6期生)
(カウンセラー・アートコミュニケーター/2022年度受講/茨城県在住)
仕事や生活へのアプローチもいろいろな角度から取り組めるようになるのではないでしょうか

①DOORプロジェクトへ参加した(知った)きっかけ
 取手の駅ビルにある「たいけん美じゅつ場」というところでパンフレットを見たのが最初です。
一昨年に長年勤めた印刷機メーカーをリタイヤし、その後は実家のある取手で、取手市、藝大、JR東日本、アトレの4者連携の「たいけん美じゅつ場VIVA」のアートコミュニケーター(トリばァ2期)として活動しています。そこにパンフレットが置かれていてDOORについて知りました。トリばァの仲間にはDOORの修了生もいて、アートのみならず福祉関係でも活躍されている方がおり、自分も学んでみようと思いました。
また、取手で親を介護していることもあり福祉に興味があったのですが、独りよがりで考えるよりもまず学んで考えるのが良いと思いDOORに応募しました。DOORのテーマは「福祉と芸術」ですが、福祉に芸術がどう関わるのだろうと興味もありましたし、藝大という未知なるものへの興味もありました。

 

②印象に残っている講義や実習
 選択科目として「美術鑑賞実践演習」を選びました。そこでは藝大と東京都美術館のアートコミュニケーター(とびラー)の方々と一緒に対話型鑑賞の講義を受けました。とびラーの方々とも交流し、また藝大生も参加しているのでいろいろ刺激を受けました。模擬の対話型鑑賞会では思い切ってファシリテーター役に立候補し、指導を受けたことは貴重な経験です。
また夏季集中講座として土日に「アートプロジェクト実践論」の講座があったのですが、地元のアートプロジェクトについて知るきっかけともなりました。
他、印象的な講義としては藝大の⼤⽯膏室での実習「DOOR特講:人体デッサン」があります。天井も高く、贅沢な空間での木炭デッサンは楽しい経験でした。
DOORの良いところのひとつには、いろいろな世代の方が参加していることがあげられると思います。藝大生の20代から私のような60代の者まで皆さんと交流できるので、楽しく講義や実習に参加しています。

 

③仕事/生活/学業とDOORプロジェクトの両立について
 今はオンラインで数多くの講義が行われているので、地方にいる方や時間に制約がある社会人の方も参加しやすいのではないでしょうか。
私は定年退職後の参加だったのですが、現役時代にDOORを受講していればよかったなと思うことがあります。仕事へのアプローチもDOORで学ぶいろいろな視点から取り組むことができたのではないかと思っています。
私は現役時代に時間を割いて、産業カウンセラーやキャリアコンサルタント、ハラスメント防止コンサルタントなどの養成講座や資格試験を受けていたのですが、この時工夫して勉強して取得した資格が継続して活かせています。
DOORでの学びもこれからの人生に役立つと思いますので、時間のやりくりなど少し工夫して参加してみてはどうでしょうか。それだけの価値はあると思います。
DOORに参加すると、いつもとはまた違ったアイディアが浮かんだり、仕事や生活へのアプローチもいろいろな角度から取り組めるようになるのではないでしょうか。

(2023年1月16日 公開講座トークセッションより)