古本藍子さん(5期生)
(システムエンジニア/2021年度受講)
あまり難しく考えずにやってみれば、自分のやり方を見つけて受講できるんじゃないかなと思います

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①DOORプロジェクトへ参加した(知った)きっかけ

まずDOORに入ったきっかけなんですけども、私は普段システムエンジニアとして働いていて、福祉やアートに直接関わりがあるかというと、そんなにないです。ただ、人との繋がりとかアートには人が前に進んだり変化していくために必要な何かがあるんじゃないかというのはずっとなんとなく考えていたんですね。ただ、それが何かわからないというような状況のときに、DOORのチラシを美術館で見て「福祉×アート」というテーマだったので、ヒントになるんじゃないかなということで、ほとんど衝動的に申し込んでみたというところがきっかけになります。

 

②印象に残っている講義や実習

実際に授業を受けてみて私が印象に残ったのは、選択科目のケア実践場面分析演習という授業です。この授業はどんな授業かというと、受講生がいくつかのチームに分かれて、それぞれ福祉の現場に訪ねていって、その実習先との関わりの中で色々考えてアウトプットを作っていく、という授業です。私は、今現在、親御さんと離れて暮らすことになっている子供さんたちを、施設などではなくて家庭で受け入れている里親さんが実習先のチームに所属していました。いろいろな里親さんのお話を何度も聞いて、持ち帰ってチーム内で議論をしてというのを何度も繰り返してコンセプトをなんとか生み出して制作物を作るというような一連のことをやりました。すごくいい経験になったと思います。
チーム内の議論では、「そもそも家族ってなんだろう?」とか、ものすごく深い話をしていて、そういう話をする機会は普段はなかなかないと思うんですけれども、DOORの授業を通してそういった話を真面目にやっている仲間や機会を得られたのがとても良かったなと思います。とても充実した時間でした。

 

③仕事とDOORプロジェクトの両立について

最後は仕事との両立というところなんですが、私は元々平日の授業開始時間に仕事が終わっていることはなかなかなかったんですね。なので、必修科目も全部受けるのはなかなか難しいかな、と思いながらも受講を始めたんですけれども、いざDOORに入った時に、自分の中で月曜日にはなるべく在宅勤務にして通勤時間を減らしたり、なるべく早く仕事を終えようという様に考えてルールを作ったので、それを何とか頑張っていくうちにルーティンになりました。ルーティンになれば意外と週に1回くらいはなんとかなるという形で授業を受けられたかなと思いました。ほとんどの授業を受けられたと思います。ただ、やはり時々は忙しくて受けられないとか、途中から参加するということもありました。そういった場合も後日単位にはならないけれど動画が配信されるので、それを見てちょっと知識を補完したりとか、他の受講生に「どんな話だった?」と聞いたりとか受講生同士で情報交換をしてきたので、授業の内容がわからなかったとかそういったことはなかったかと思います。授業の動画もありますし、単位の面でもアーカイブの動画を見て取れるという制度もあります。他の受講生の方も皆さん社会人で、通勤中に冒頭で音声だけ入ったりとか、お子さんの面倒を見ながら授業を受けたりという方もいらっしゃるので、あまり難しく考えずにやってみれば自分のやり方を見つけて受講できるんじゃないかなと思います。ぜひ、興味がある方は申し込んでみていただければと思います。

 

(2022年1月24日 公開講座トークセッションより)