中畝 治子さん(4期生)
(画家・NPO法人代表/2020年度受講)
講師の方々のお話に、すごく勇気づけられました

 

①DOORプロジェクトへ参加した(知った)きっかけ
Facebookで見つけて、「藝大で福祉?」ってびっくりしました。数十年前、日本画の藝大生でした。私の生業は美術関係。長男に重い障害があって、福祉と深く関わっていました。

自分の中には「アート」と「福祉」がいつも混在している感じで、DOORを見て、その二つが良い感じで繋がるといいなと思いました。そして、青春時代を過ごした上野に通えるのが嬉しいと思って受講を決めました。

 

②印象に残っている講義や実習

「ダイバーシティ実践論」「ケア原論」は本当に素晴らしい講師陣で、毎週頭の中でぐるぐる考えて、また翌週新しい授業を受けて。最近の世の中は、すごい閉塞感で息苦しい社会。年齢のせいで「諦めちゃおうか」なんて思ったりもするのですが、いろんな現場で諦めないで実践をされている講師の方々のお話に、すごく勇気づけられました。

夏の集中講義も本当に濃くて、「アートプロジェクト実践論」ではアートプロジェクトの歴史を学ぶことで、自分の立ち位置を振り返ることができました。藝大で福祉、ということがちょっとわかった気がします。

 

③仕事とDOORプロジェクトの両立について
NPOで最重度の障害がある子供たちへの訪問看護師とヘルパーを派遣する事業の代表をしています。福祉の専門家でも、医療従事者でもない自分が、一体何ができるんだろうと考えていましたが、DOORの授業を通してちょっと見えてきたものがあります。クリエイティビティ、枠にとらわれない自由な発想とか、枠を飛び出して実践する力とか、福祉にクリエイティビティは絶対に必要だなと思いました。

また、オンラインでZoomの授業になって最初は諦めかけたのですが、スタッフの方が暖かい支援をしてくださって、無事に受講することができました。授業での学びにも繋がる話ですが、オンライン授業が不安な方は「助けて!」と声をあげることが大事だと思います。

(2021年1月 DOOR公開講座トークセッションより)