1991 埼玉県春日部市生まれ
2013 玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科卒業
2021 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了
現在 東京藝術大学大学美術学部先端芸術表現科教育研究助手
コンテンポラリーダンスを軸にパフォーマンス、映像作品の制作、企画プロデュース等を展開する。
物体や自然を含めた他者との関わりの円環を主題として活動。
国内を始め、欧州、中東、アジア諸国、海外12ヵ国21都市での舞台公演に出演。
RADWIMPSのライブ、森七菜のMV等を始めとするメディア出演、ミュージカル等の振付提供を行う。
パーキンソン病と共に生きる人々を主な対象とした芸術活動「Dance Well」講師。
春日部市を拠点に、ダンスや音楽によるまちづくり活動を展開。「おかえりかすかべ音頭」で藝大アートフェス<グランプリ>受賞。令和5年度「文化庁新進芸術家海外研修制度」により航伊。
https://www.naoyukisakai.com/
photo:Kenji Agata
- DOOR特別講義
- DOOR特講
Dance Well(ダンス・ウェル)
イタリア発祥のダンス・ウェルは、子どもから大人まで様々な年齢の方に開かれたプログラムです。成り立ちや日本での事例を学び、実際に身体を動かしながら体験します。今回は、40名以上の社会人受講生が参加しました。
まず、講師の酒井直之さんからレクチャーが行われました。ダンス・ウェルは2013年にイタリアのバッサーノ・デル・グラッパ市で、パーキンソン病とともに生きる方々を対象とした芸術実践として誕生しました。酒井さんは、イタリアの滞在経験を交えつつ、この活動が地域社会にどのように生かされているかを話しました。
次に、2階のGEIDAI LIVINGと3階のコミュニティサロンの2チームに分かれてダンス・ウェルを体験します。
3階は酒井さんと、アシスタントとして森廣優空さんが担当します。ダンス・ウェルは芸術的な環境で開催することが特徴で、室内に色とりどりの布を張りめぐらせるところからスタートしました。2階は東野祥子さんを講師に、アシスタントとして市川まやさんがサポートします。こちらは、椅子に座った状態から身体をほぐし、次第に動きや触れ合いが広がっていました。
約60分の体験を終え、参加者たちは生き生きとした様子に変化していました。講師を交えたふりかえりでは、「学校や企業に取り入れたい」という意見も出ました。DOORとしては初の試みでしたが、受講生同士が打ち解け、安心感や解放感を共有するポジティブな機会となりました。
講師プロフィール
酒井直之
東野祥子
90年代後半より前衛舞台芸術から音楽シーンにおいて舞台作品を多数発表。2000~2014年「Dance Company BABY-Q」を主宰。2015年より京都を拠点とし、ジャンルレスなアーティストの集合体としてダイナミックな総合舞台芸術を創造する「ANTIBODIES Collective」を結成し、国内外の劇場やフェスティバルから『別府現代芸術祭』などの公共エリアや『瀬戸内国際芸術祭』での犬島全域など自由回遊型の舞台演出、デンマークやイギリスなどの海外アーティストとのコラボレーションなど活動は多義に渡る。またダンサー育成WSや学校、福祉施設へのアウトリーチ、地域の活性化に根ざしたコミュニケーションワークも積極的に行う。トヨタコレオグラフィーアワード、横浜ダンスコレクションソロ・デュオ〈Competition〉、令和4年度文化庁芸術祭「新人賞」 など受賞。全日本ダンストラック協会芸術監督。www.antibo.org
市川まや
大阪芸術大学舞踊コース卒業、同大学大学院修了。2008~2011年に劇団維新派に役者として在籍。2009年よりKyoto Dance Exchange(KDE)に参加、現在代表を務める。2015年オランダへ移住し公演活動を行い、2017年Netherlands International Choreography Competitionでファイナリストに選出。同年帰国後は京都を拠点に活動し、2019年「クリエイティブアウォード関西2019」グランプリ受賞。近年は関西を中心に、関東でもパーキンソン病と共に生きる方を対象としたDance Wellや、長澤あゆみと共に「いまここダンス」を開催。コミュニティダンスのイベント運営も行う。
Web:https://www.odorutakarabako.com/
森廣優空
武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科所属。安心と高揚の中で、素直に表現できる場づくりを行っている。

