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2024
8/25

ストーリーテリング

講師: 佐藤絵里子(東京藝術大学特任助教、NPO法人ミラツク非常勤研究員)
東京藝大のGEIDAI LIVING(学食)にて、DOOR特講「ストーリーテリング」が開催されました。

本授業では、講師に佐藤絵里子さんを迎え、社会構成主義(※)の視点から自己と他者の関係性を考え、受講者が自身の物語を語るための「ストーリーテリング」を学びます。

授業は講義とワークで構成されており、ワークの時間に受講者同士でインタビューし合うことによって、教室内に多様な物語が立ち現れます。 

 

今回は、全国から71名の受講生が集まりました。

はじめに、佐藤先生から自己紹介や本日の流れについてお話をいただき、各テーブルごとにチェックインとして氏名や今週のハイライトなどを簡単に発表し合いました。

その後、講義「デザインからストーリーテリングへ」、「共創のためのリサーチ」の時間があり、
講義の後はペアワークに取り組んでいきます。

ペアワークでは、2人一組となり予め準備された質問項目にそって互いにインタビューを行いました。
聞き手の人は話し手の人の話を付箋にメモし、インタビューが終わったら話し手の人に渡し、役割を交代します。

互いのインタビューが終わったら、「テーマの探索」と題した個人のワークに移ります。聞き手の人が書いた自身に関するメモを整理しながらテーマを見つけ出し、A3用紙に20文字程度で書いていきます。

その後、佐藤先生がピックアップした数名の受講生が、作成したテーマの背景について発表しました。

 

続いて、講義「社会構成主義の視点から」があり、最後にテーブルごとにチェックアウトとして今日のハイライトや今日1日で心に残った言葉などを発表し合い、授業を終了しました。

受講生が集まる貴重な機会になると同時に、理論と実践を通じて多面的な視点を学ぶ時間となりました。

 

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※社会構成主義とは、1つの答えに囚われず、対話によって多面的に物事を再認識していく考え方のことです。

 





講師プロフィール

東京藝術大学特任助教、NPO法人ミラツク非常勤研究員

佐藤絵里子

1990年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。在学時に東京都美術館と
東京藝術大学によるアート・コミュニケーション事業「とびらプロジェクト」に4期とびラー
として参加(2015年-2018年)。2018年に入社したNPO法人ミラツクでは研究員としてイン
タビューや文献調査による質的研究の手法や、ワークショップを用いたアイディエーションに
ついて学ぶ。2022年には「誰もが安全し、自分らしくいられる居場所づくり」をコンセプト
に、任意団体「子ども自習室」を発足。2023年からは「GEIDAI×TMDUわたしたちの病院づ
くりProject」にプロジェクトメンバーとして参画。