2023年度ドキュメンタリー映像演習制作作品をDOOR WEBサイトで公開!

ドキュメンタリー映像演習2023「現像される街、お店」

「うらやす、あきない」をテーマに社会人と藝大生が制作したドキュメンタリー映像全6作品を公開!

2023年度ドキュメンタリー映像演習では、浦安市をフィールドとして、暮らし・街並み・風景など、浦安のまちの記憶を記録したドキュメンタリー映像作品を制作しました。今年度のテーマは「うらやす、あきない」。浦安市の個人商店を糸口に、4-5名程度のグループで取材しました。取材する側(受講生)と取材される側(市⺠)の双方の「視点」が映像の中に入り交わるよう、お互いに撮影をする仕掛けを作り、取材する側とされる側が一緒になって「映像づくり」を行いました。作品は取材先において特別試写会で上映、制作に関わった人が集まる場を設けました完成した作品は、浦安市と東京藝術大学が連携する「浦安アートプロジェクト」において上映され、上映後、観客、取材先、制作者が対話を行う場を設けました。

 

 

《上映作品》

2023年度、東京藝術大学DOOR(Diversity on the Arts Project)ドキュメンタリー映像演習の履修者によって制作され、
浦安市と東京藝術大学が連携した浦安アートプロジェクト「浦安藝大」の一環で上映されました。

 

つながりのカタチ [19分]
|取材先|でんきのエルク
2023年10月上旬。浦安市で2代39年「街のでんきやさん」を続けているでんきのエルクを訪れました。
「街のでんきやさん」とは一体何か、街の中でどのような役割を果たしているのか、この映像を通じて考えていきます。
そして彼らはどのような思いを持ち、どのような仕事を行っているのでしょうか。
日頃、街のでんきやさんを利用しない私たちには、
わかりそうで、でもやっぱり、すんなりとは表しづらい こと、これをテーマに据えて制作しました。
|制作者|加茂 洋 関根 怜香 遠山 友季 畑中 聡 星山 佳蓮 
|出演|吉田達也、吉田淳子、エルクをご利用されているお客さま、エルク関係者のみなさん
|撮影協力|株式会社エルク

 

堀越さんと飯田さん [15分]
|取材先|中村機材
我々は千葉県浦安市、日本を代表する鉄鋼団地である浦安鉄鋼団地で溶断を専門とする会社、中村機材を取材した。
話を伺う中で、我々は新人の若手職人と彼を教えるベテラン職人に出会った。
工場では寡黙な職人にみえる彼らに対して、数ヶ月に渡る取材を重ねているうちに、素顔や関係性の変化が浮かび上がってきた...。
技術を継承していくふたりの職人の物語。
|制作者|石綿ひよ莉 井上明日香 平松那奈子 百瀬莞那 宮澤直子
|出演|堀越さん 飯田さん 田口さん 中村さん 中村機材の皆さん
|撮影協力|中村機材


住宅街の小料理屋 ~萌寿の女将江森さん~ 16分]
|取材先|小味庵·萌寿 

浦安の住宅街にぽつんと灯る看板。静かな住宅街に今日もなじみや通りすがりの客が集う。
女将の江森さんは、東日本大震災後にこの店を始めた。
店内には、全国の酒蔵や試飲会に足を運んで求めた美酒の数々や、酒に合う料理が並ぶ。
女将に、日本酒への思いや、なぜこの店を始めたのかについて語ってもらい、
お客さんとの和やかなやり取りの中で分かる人柄も併せて探ってみた。

|制作者|安藤詩麻 川村愛 木口啓子 藤原雄太 LEE YEEUN
|出演|江森由美子 小味庵·萌寿をご利用されているお客さま
|声の出演|中村美結
|撮影協力|小味庵・萌寿

 
白いエプロン[29分]
|取材先|白いエプロン

埋立でできたばかりの住宅地“高洲地区”で一人の主婦がはじめた宅配弁当「白いエプロン」。
地域に家庭の味を届けたいと早朝から手間をかけたお弁当づくりをしている。
配達先は、車両工場、市役所、医院、事業所、そして各ご家庭と様々。
一個から配達する弁当はご高齢で独居の方々にも喜ばれている。
本作品は、普段なかなか覗けない家族とスタッフが切り盛りする「白いエプロン」の裏側にスポットを当てたものとなっている。

|制作者|加藤有希子 郡山雅史 LI MUYUM 
|出演|相馬薫、相馬公忠、相馬克年、相馬里江、
仲波とく子、安田カティ、池田佑佳、安田カティウスカ、横山ちひろ、岩村由乃、
本川恵子、高橋英之(特定非営利活動法人LEED理事長)、生活介護施設「スマイル」利用者のみなさん
|撮影協力|白いエプロン、遠藤孝一(ヘアサロンスカイ)、白いエプロン宅配弁当愛好者のみなさん


あきないふたり[16分] 
取材先|富岡 美好 
千葉県浦安市富岡に、老舗和菓子屋「富岡 美好」はある。 
創業から40年以上、地元の人達に愛されながら、夫婦二人三脚で毎日手づくりの和菓子を提供してきた。
和菓子には店主の細やかな工夫が施されており、手に取れば目にも舌にも甘美な日本の四季を愉しむことができる。
なぜ「富岡 美好」の和菓子はここまで長く愛され続けているのか。
夫婦ふたりのあきないのかたちを取材した。

|制作者|木村浩太、中村ひとみ、樋口美幸、宮岡このか
|出演|中島敬三、中島ひとみ、美好をご利用されているお客さま
|撮影協力|富岡 美好

 

豊田たばこ店  [29分]
|取材先|豊田たばこ店

豊田やすさん、大正12年に生まれて浦安で一世紀。
戦中戦後を生き抜き、昭和46年に猫実で娘の清子さんと商売を始めた。
無我夢中の商いは時流に乗るが、まちの変化とともに移ろう。
平成から続く長い陰りに、令和のコロナ禍が追い打ちをかける。
創業当時を回想して描いた街の地図、公園で出逢った家族が辿り、想い出が交錯する。
時折の散歩で隣人と交わる日常。
時代に背を向けたようなお店に、新町から清子さんが通う日々が続く。

|制作者|木船公子 武市雄介 原口高志 三浦明 三浦麗理 三輪誠 
|出演|豊田やす 豊田清子 井上司 井上一代 井上円 井上周
|撮影協力|豊田たばこ店  
 

 

|制作指導・監修|森内康博(ドキュメンタリー映像演習講師)

映像作家。株式会社らくだスタジオ代表取締役。らくだスタジオプロデュースによるドキュメンタリー映像や、CM・PV・アートプロジェクトの記録映像の撮影、また大学研究機関との映像アーカイブプロジェクトに携わる。

 

 

 

 

 

 

企画制作|東京藝術大学DOOR/ドキュメンタリー映像演習履修者

東京藝術大学DOOR開講の授業、「ドキュメンタリー映像演習」を履修する社会人と藝大生が数名のチームで制作しました。映像の技法を学ぶだけでなく、制作プロセスを介し、映像のリテラシーや様な人々との関わり方、振る舞い方をとらえることを目指します。

https://door.geidai.ac.jp/curriculum-list2021/?y=2023#b1

 
 
 
 
公開情報

「浦安藝大」発見プロジェクト

ドキュメンタリー映像作品上映会 「現像される街、お店」

昨年度に引き続き、東京藝術大学DOOR(Diversity on the Arts Project)を受講する藝大生と社会人が、浦安をフィールドし制作したドキュメンタリー映像作品を上映しました。

浦安藝大_DMPチラシ

浦安藝大での上映については>>https://urayasu.geidai.ac.jp/projects/dm23/

トーク付き上映会
|日  時|令和6年2月10日(土)

|第1部(10:00〜12:30)受付:9:45
|第2部(14:00〜16:30)受付:13:45
 ※第1部、第2部の内容は異なり、各部3作品を上映します。
|会  場|市民プラザWave101[入船一丁目4番1号 イオン新浦安ショッピングセンター4階]
|司会進行|:森内康博(映像作家・東京藝術大学非常勤講師)

トーク付き上映会では、「あきない」をテーマに、浦安市内の個人商店を取材した6つのドキュメンタリー映像作品を上映し、出演者、制作者、鑑賞者が対話する場を設けました。作品の上映の後、その場に集った、出演者、制作者、鑑賞者が「浦安」に対する発見や気付き、今後の日常に変化をもたらす「何か」について語り合いました。

 

まちなか上映

|日  時|令和6年2月14日(水)〜2月18日(日)9:00〜17:00
|会  場|高洲公民館 ロビー[高洲五丁目3番2号(地域交流プラザエスレ高洲内)]
      中央公民館 ロビー[猫実四丁目18番1号]
      富岡公民館 2階ふれあいコーナー[富岡三丁目1番7号]
|無料・申込不要|

取材先の近隣の公民館でループ上映を行いました。公民館を利用する方々にも見ていただくことができ、浦安のお店や、生活、日常についての対話が生まれていました。

 

上映スケジュール

主催|浦安市、東京藝術大学 

令和5年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業 
共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点