私だけじゃないと安心してもらいたい。この本を手に取ってもらい、その人自身が誰かに小さな悩みを話せるような、キッカケとなる本。1ページ1ページに「話すまでもないような小さな悩み」とスマホに残っている「誰に見せるわけでもない写真」が並列に並べられ、くすりと笑えるようなおかしみと、わたしもというという共感や安心感がわき起こります。
「小さな悩み、はじめました。」は、子どもを取り巻くケアの現場をより社会に開かれた場とする方法を考えるための実習「ケア実践場面分析演習」において千葉市児童相談所に赴いた4名のメンバーが共同制作した作品です。 この1冊の小さな本をもとに発展・応用・展開を続け、広く社会へ発信するプロジェクトも実施しています。
この本がカフェや銀行や病院の待合などをしている人の目に触れ、少しほっとしてもらえたり、「予兆が小さい内に相談」できるきっかけになれば。 この本を必要としている誰かが過ごすところに置いてもらえたら、、と考えています。
『小さな悩み、はじめました。』を続けました。
プロジェクト公式SNS:
*本企画は東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト(2021年度)の助成を受けて実施しました。
東京藝大「I LOVE YOU」 https://iloveyou.geidai.ac.jp/
SDGs×ARTs展 https://www.sdgsarts.geidai.ac.jp/
実習先:千葉市児童相談所
児童相談所とは、子どもに関する総合相談窓口で、18歳未満の子どもに関することであれば、どんなことでも誰でも相談可能。その他、里親の登録に関する手続きなども行っている。「一時保護所」は虐待の疑いがある子どもを緊急的に保護する施設。
ケア実践場面分析演習
講師:金野千恵(建築家/teco)
社会人受講生と学生がグループワークなどで協働しながら、実際の福祉の現場へ足を運ぶなかで、ケアの現場をより社会に開かれた場とする方法を考えます。福祉の現場に自らの活動を作り出すための実習です。
2020年度実習先:千葉みらい響の杜学園、千葉市児童相談所・一時保護所、江戸川区児童相談所・一時保護所、千葉県生実学校、社会福祉法人カリヨン子どもセンター、NPO法人文化学習協同ネットワーク、豊島区中高生センタージャンプ東池袋、ファミリーホーム、養育里親家庭、ロング朋子さん