第49回定例会 私も、みんなと自分を生きていく~「りら創造芸術高等学校」の”芸術”を使った教育とこれから~

NEXT DOOR世話人

開催日:2024年8月24日(土)

NEXT DOOR第49回定例会では、3期生である小久江(筆者)が、和歌山にある新しい教育を行っている高校、「りら創造芸術高等学校」に出会うまでの半生と、現在の学校での活動についてお話させていただきました。

私は元々、関東を中心に絵画作品の発表や、アーティスト・イン・そんぽの家など芸術を通じた場づくりの活動を行ってきました。幼少期から高齢者の方々まで、様々な年代、性別、立場の人たちと、アートを通じて、それぞれが生きている素晴らしさと出会える様な活動を模索していた中で、偶然巡り会ったのが、和歌山の山奥にある「りら」という学校でした。

芸術と名がついていますが、全日制の普通科高校であり、芸術はあくまでツールです。生徒たちはみんなで一つの舞台・展示を創り上げていく過程で、自分の意見を語ったり、みんなで協力したり、様々な個性を認め合ったりしていく。同じ目標に向けて挑戦し、そして乗り越えていく大切さを経験しています。

それはある種、自分自身がこれまでの芸術活動でやり続けてきた事とも重なるものでした。「何のために」生きているのか、自分を見つめ続け、表現する。芸術を通じて、自分を知り、世界を知り、愛情を知る。

時代はどんどん変わり、「何のために生きるのか」がより問われていく世界になっていると感じています。新しい時代を共に生きる生徒たちに、精一杯生きてきた経験を伝える、その姿を見せる事が、必要なのではないかと感じる様になりました。

たまたま教育というフィールドに出会った私ですが、教育に限らずこれからの時代に「芸術」が持つ力が大きな道標になると感じています。 DOORでの学びが世界を変えていく事を、一卒業生として、皆さんと一緒に体現していけたらと思います。(3期小久江)

りら創造芸術高等学校HP  https://www.lyra-art.jp