第7回定例会 DOOR授業の舞台裏&大忘年会
開催日:2020年12月26日(土)
NEXT DOOR第7回定例会は、先週12月14日にDOORのダイバーシティ実践論9「心の声を伝える〜聴覚障害という個性と可能性を考える〜」で講師を務められたばかりのデフラグビー選手・大塚貴之さんをゲスト登壇者にお招きした後、出入り自由のZoom大忘年会へとなだれ込みました。
3期生濱田です。ラグビーに長年関わり、現在は聴覚障がい者ラグビーの支援と、大学院で聴覚障がい者と健聴者のコラボレーションによる新しいビジネスモデルの研究をしています。
先天性感音性難聴を持つ大塚さんは、ジェット機のエンジンの隣にいてやっと少し音が聞き取れるほどの聴覚しかありません。読唇術、手話、筆談など「視覚のみの理解」を複数組み合わせることでコミュニケーションを行なっています。
ラグビーは1チームの編成が15人と最も人数が多いスポーツで、チーム一丸となって戦うにはメンバー同士のコミュニケーションがとても重要です。その中で聴覚障がい者が健常者と一緒に日本一を目指し成し遂げた大塚さんの軌跡は、聴覚障がい者の高いコミュニケーション能力を世の中に伝えてくれました。
大塚さんは今、デフラグビーという聴覚障がい者のラグビー活動が広く世の中に伝わることで、聴覚障がい者に自信と勇気が湧きおこり、また健聴者の聴覚障がい者への理解が深まり、お互いのコミュニケーションがよりスムーズになることを目標にしています。(3期濱田)
乾杯の音頭に続き、11月28日、29日に実施された「ひみつジャナイ基地」の報告が賑やかに行われました。愛媛県松山市の道後温泉上人坂を会場としたコミュニケーション屋台の実施状況について、「かんなくず温泉」「褒め屋万年堂」「後悔結び処」の参加者が笑顔で順に想いを語ってくれました。
ブレイクアウトルームへ飛ぶ前に、ファシリテーターのバーニーさんによるジェスチャーゲームでアイスブレイク。場があたたまってから少人数での年忘れトークを2回まわし、大いに盛り上がりました。
メインルームへ戻り、3期生林さんが「えがおの日まで」というピアノ曲の生演奏をしめやかに届けた後は、一転して明るく楽しく全員で「お正月」の大合唱。ハウリングしてもテンポがずれても気にせず、北海道から、愛媛県松山市から、関東から、つないだ全員で「消音(ミュート)」を解除して声を合わせました。
新型コロナウィルスの感染者数が日毎に増えていくのを当たり前のように感じてしまう、麻痺した日常が厳然と横たわる中での開催でした。
また来年、皆で健やかに。
変わらず、相まみえますことを。
固く誓い合って手を振り合い、名残を惜しみました。(世話人川原)