第4回定例会 「モヤモヤART」&「ハルマチ野外演劇プロジェクト」

NEXT DOOR 世話人

開催日:2020年9月26日(土)

NEXT DOOR第4回定例会は、2人に登壇いただきました。試作ワークショップ体験会も催されたため、画用紙やコピー用紙、マジック、クレヨンなどを手元に置いて参加しました。

 

3期生「team moyamoya」店長の山本です。3期のプログラム実践演習は、道後温泉でのアートプロジェクト「ひみつジャナイ基地」での実施につながっていましたが、新型コロナの影響で延期に。開催を待つ間に、恵比寿文化祭でのオンラインワークショップにトライすることになりました。

「生きづらさに向き合う」当事者研究をテーマに、私たちのチームは「モヤモヤ採集図鑑」というワークショップ屋台を作ってきました。オンライン版ではモヤモヤをアート表現してみる内容に再構築。NEXT DOORで時間をいただくことで、試作プログラムを30名を超えるみなさんに参加してもらえ、成果物の「モヤモヤ虫」を見ながら対話することもできました。
このリハーサルでの意見を参考に試行錯誤して、無事、恵比寿文化祭のイベントで披露できました。オンラインでのチャレンジを後押ししてもらえたことに感謝しています。(3期山本)

 

アーティストの柳です。私の関わるハルマチ野外演劇プロジェクトは、日々の交流がもたらす風景を「稽古場」として捉え、来春の「野外演劇の上演」に向け高齢者向け住宅の屋外を舞台に様々なワークショップや芸術表現を実践する「野外交流型演劇アートプロジェクト」です。 

「ハルマチ」という言葉には「コロナが明ける春を待つ」という思いや「時代に呼応した新しい表現が生まれる街」という意味が込められています。このマチでは、アーティストとの交流により日常的にもたらされる出来事で登場人物が増えてゆきます。実際に高齢者や地域住民が店主を務める店が出来ていく事によって、舞台美術が立上がります。そしてそこに遊びに、あるいは憩いに来る人々がやってくるでしょう。やがて野外広場は施設と地域が混ざり合い、日常と非日常が溶け合う街〈劇場〉に生まれ変わります。(柳)

 

柳さんはAis(アーティスト・イン・そんぽの家)レジデンスアーティストです。滞在中の京都からアクセスいただき、場所を限定しない対話ができるオンラインのメリットを存分に感じられる回となりました。「交流」をテーマとした登壇者の談話の後、ブレイクアウトルームにて、参加者も互いの親交を存分に深め合うことができました。(世話人川原)