オンライン形式の講義が中心となった5期生は全国各地から多様な人たちが集まるというメリットがある反面、講義以外で受講生同士の交流をすることが難しいというデメリットがありました。同じ志を持った人々がせっかく集まっているのでもっと交流を深めたいという思いから、放課後の時間に講義の振り返りなどの交流を図る場として『ここでもDOOR5』は始まりました。
毎回必修授業が終わった直後に集まっていたので、講義の熱が冷めやらないまま熱く深いトークで盛り上がりました。放課後に感想や疑問などを話し合うことでその日の学びが自身に定着し、さらに他者の視点からの新しい発見も得ることができました。
また年代や地域、専門性など多様な個性を持った5期生ですが、『アートx福祉』という共通のテーマの元に集まっているのですぐに打ち解けていきました。講義のみならず今までの生い立ちなどのパーソナリティを分かち合ったり、時には悩み相談、人生相談になる時もありました。そんな安心して話し合える場となったのも同じベクトルを持っている受講生同士が信頼し合うことができたからです。
時には藝大キャンパスでの特講やプライベートなどでも受講生同士がリアルで対面することもありましたが、毎週オンラインで話をしている間柄なのでリアルで初対面であっても何の壁もなくコミュニケーションを取ることができました。
また必修授業が無かった夏の間も5期生の向学心は止まず、eラーニングのアーカイブ動画を毎週1本選び、それを見て感想や疑問を語り合いました。この『自習』スタイルは後期の必修授業が終わった後も続けられ、閲覧期限ギリギリの3月最終週まで続けられました。
さらに修了後もこの場でのつながりを続けたいという声が多く、2022年4月からは月2回ペースで毎回テーマを変えた自主企画を開催しています。基本は在学中と変わらずに参加者同士の『対話』に重きを置いています。時には受講時の講師をゲストにお呼びしたり、受講生自身の専門分野のお話を聞いたりして対話を通じて互いの理解を深めています。
加えて参加者それぞれが企画した様々なプロジェクトでも参加者同士で技術協力や情報共有をしたりして支えあっています。今まで培ってきた深いつながりからハブ的機能や集合知が生まれています。
これからもさらに深く豊かでゆるやかなつながりを持ちつづけ、自分達の内面を深めながら、あわよくば社会に対してもほんのりと温かな影響をにじませていくことが出来ればと思っています。
(5期 田勢俊明)
【5期生関連プロジェクト】
・あのときの感覚を聞かせて
https://open.spotify.com/show/0Qz4985Er0Hoa21H3xMxUr
https://iloveyou.geidai.ac.jp/schedule/102/
・オリナスアートプロジェクト
https://sites.google.com/view/orinas
https://iloveyou.geidai.ac.jp/schedule/94/
・天野暢子還暦ダンス公演 RockziU -それはただの通過点-
https://ameblo.jp/e-presen/entry-12764968180.html
https://www.facebook.com/profile.php?id=100082377625281
https://iloveyou.geidai.ac.jp/schedule/95/
・みとびらプロジェクト
https://3tobira.or.jp/
https://door.geidai.ac.jp/graduate/door5_mirobira_01/
・脱力平野で会いましょう!(グランぐらんグラウンド)
https://iloveyou.geidai.ac.jp/schedule/98/