- 必修科目
- ダイバーシティ実践論
2017
6/5
共生社会を考える5「いのちのバトンタッチ」―映画「おくりびと」に寄せて
講師:
青木 新門(作家)
青木さんはひょんなきっかけで納棺の仕事に着きます。当時は死に関わる仕事は、白い眼でみられる風潮があり家族、親戚からも「親族の恥」と罵られることもあったそうです。幾度となくやめようと思いながらも、結果的に青木さんは納棺夫を続けます。それは、自身の死への向き合い方を大きく変えることとなる、臨終の場での体験がありました。
現代は、自宅で最期を迎える人が減り、死を頭でしか考えず極端に恐れる人が多いと言われます。青木さんは、祖父の死に立ち会った5歳の男の子がその死顔を、「とてもおおらか」で、「いつまでもぼくを見守ってくれることを約束して下さっているような笑顔」と語ったことを紹介しました。死後数時間しか見られないその柔和な顔を見ることで、頭ではなく、五感で死を認識し、いのちの尊さを実感できる。それによって初めて、いのちが次世代にバトンタッチされると力を込めて語りました。
現代は、自宅で最期を迎える人が減り、死を頭でしか考えず極端に恐れる人が多いと言われます。青木さんは、祖父の死に立ち会った5歳の男の子がその死顔を、「とてもおおらか」で、「いつまでもぼくを見守ってくれることを約束して下さっているような笑顔」と語ったことを紹介しました。死後数時間しか見られないその柔和な顔を見ることで、頭ではなく、五感で死を認識し、いのちの尊さを実感できる。それによって初めて、いのちが次世代にバトンタッチされると力を込めて語りました。