1981年10月21日新潟市生まれ。東京大学文学部卒。大学在学中に、歌舞伎町の性風俗産業の研究を行う過程で、性風俗産業の問題を知る。同大卒業後、性に関するサービスを、「関わった人全員が、もれなく幸せになる」ものにする=「性産業の社会化」
をテーマに起業。
2008年、「障害者の性」問題を解決するための非営利組織・ホワイトハンズを設立。
年齢や性別、障害や病気の有無に関わらず、全ての人が、生涯にわたって、「性に関する尊厳と自立」を守ることのできる社会の実現を目指して、日夜奮闘中。二児の父。
●著書
『セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱』(2012年・小学館101新書)
『男子の貞操 僕らの性は、僕らが語る』(2014年・ちくま新書)
『はじめての不倫学』(2015年・光文社新書)
『性風俗のいびつな現場』(2016年・ちくま新書)
『セックスと障害者』(2016年・イースト新書)
- 必修科目
- ダイバーシティ実践論
2017
5/29
共生社会を考える4「ホワイトハンズの活動について」
講師:
坂爪真吾(ホワイトハンズ代表)
障害者の性の問題を解決するための非営利組織「ホワイトハンズ」を主宰する坂爪さん。「個」の問題として捉えられがちな性の問題を社会の力としてみんなで解決することを目指して、性風俗で働く女性からの法律・生活相談会やバリアフリーのヌードデッサン会を始め、障害や難病のため、自力で射精できない人に向けて、介護士や看護師が介助するサービスに取り組んでいます。
「性に関するサービス」と聞くと、「娯楽」や「性欲の処理」というイメージが強いですが、坂爪さんは利用者である障害のある方の「QOL(=人生、生活の質)」の向上という観点から、自尊感情のケアと考えています。自分を肯定する感情なしには、個人が他人や社会ときちんと向き合って主体性に生きることができない。だからこそ、障害があっても「性と健康の権利」を享受できることが大切であると言います。「メガネが容易に手に入るから近視の人は障害者扱いされない。障害者かどうかは、その社会のあり方次第」と問題解決に社会全体で取り組むことを呼びかけました。
「性に関するサービス」と聞くと、「娯楽」や「性欲の処理」というイメージが強いですが、坂爪さんは利用者である障害のある方の「QOL(=人生、生活の質)」の向上という観点から、自尊感情のケアと考えています。自分を肯定する感情なしには、個人が他人や社会ときちんと向き合って主体性に生きることができない。だからこそ、障害があっても「性と健康の権利」を享受できることが大切であると言います。「メガネが容易に手に入るから近視の人は障害者扱いされない。障害者かどうかは、その社会のあり方次第」と問題解決に社会全体で取り組むことを呼びかけました。
講師プロフィール
ホワイトハンズ代表