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2022
7/18

プログラム実践演習③

講師: 布下翔碁(東京藝術大学美術学部 非常勤講師)
3回目となる今回の授業では、はじめに6月28日に実施した任意参加の企画「薪あつめ」の報告を行いました。薪あつめは、10月の焼成に向けて受講生自身が薪となる木材を取手キャンパスで集めた企画です。ここで集めた薪は、10月まで保管・乾燥させ、焼成で使用します。

次に、2回目の授業でアジア予選出場の46カ国をリサーチした際のグループに分かれ、リサーチをした国の中からそれぞれ1〜2カ国の担当する国を決めてもらいました。今後は、この自分が担当する国にまつわる作品を制作していきます。
そのための準備として、自分の担当する国への理解を深めるため、「もしもその国に住んでいたら、みんなに紹介したい〇〇」というテーマでリサーチ課題が出されました。

最後に、布下先生とスタッフの新妻より、作品の素材となる天草陶石について、陶磁器の分類や特徴、主な産地、陶石から磁器土になるまでの工程についてお話がありました。
これから自分たちが扱う素材について、幅広く知ることのできる時間となりました。

次回の授業では、陶芸家であり、東京藝術大学美術学部教授の三上亮先生をお招きし、土づくりについてお話をしていただきます。

講師プロフィール

東京藝術大学美術学部 非常勤講師

布下翔碁

東京藝術大学の博士課程に在籍中、同大学漆芸研究室で研究生として漆について学んだ経験から、焼物と漆の技術や知識が融合した表現活動を行なっている。近年では、博士学位論文で自身の技法を「陶𡑮」と定義することで、より焼物と漆が混じり合った作品へと展開している。一方で、伝統工芸とアートプロジェクトが相互に作用した表現活動によって、現代の多様化し複雑化し続ける社会の抱える問題に、新たな視点からのアプローチを試みている。