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2022
11/27

ケア実践場面分析演習④講評会

講師: 金野千恵(建築家/teco)
今回は展示形式で作品の方向性や進捗を発表していきました。
今後は社会に向けた発信の準備段階へと入るため、今回が実習や制作における困難さなどを話し合っておく大事な時間です。

前回同様、1チーム20分ほどの持ち時間で展示物前で発表と質疑応答を行い、最後に金野先生より総評をいただきました。

総評より
「この授業が始まって、あっという間にまとめとなりました。今日は、展示前の最後の確認で、こういうコンテンツで発信しようという1つの区切りとなります。

授業を通して、チームの中での理解は深まりつつも、もっと実習先や外部に届けられるものがあったのではないか、と考えているとも思います。最後は社会に発信する実感を掴んで終わりにしたいと考えています。
これからの1ヶ月をどのように使うかが明確なチームもいたり、迷っているチームもありますが、

おおよそ、誰に発信するかは見えてきていると思います。それを具体化して少しでも感触を得てほしいと思います。何より、発信したことに社会がどのようにリアクションしてくれるか、そこに、大きな学びがあると思います。2月の展覧会では、それを皆で共有できたらと思います。」

総評の後、受講生同士で作品について意見交換や質疑応答を行いました。
次に作品の展示を自由に見ながら、チームの垣根を超えて交流しました。
作品があると具体的なイメージを持てるからか、各所で活発な意見や情報交換が行われました。

最後に助手から2月の成果発表展についての説明を行いました。成果発表展は、大学を飛び出し台東区下谷のスペース「SOOO dramatic!」で開催します。

チラシのデザインも授業で発表しました。ここから、「アーカイブ係」を中心に、成果発表展で掲示する説明文の内容を検討していきます。

いよいよ、実習の成果を発表する日が約2ヶ月というところまで近づいてきました。
成果発表展にご来場いただく方々にとって、この展覧会が「子どもたちの生きる環境」について考えていただく機会になれば幸いです。

最後に、金野先生より
「皆さんが展覧会以前に直面するのは、成果を皆で共有する最終報告会。そして、願わくば、展示を通して社会に発信をしたいと考えています。そこを豊かに組み立ててほしい。」とコメントいただきました。
2月の展覧会で、是非実習の成果をご覧ください。

 

東京藝術大学 Diversity on the Arts Project
ケア実践場面分析演習 成果発表展
”現場を伝える”をつくる~子どもたちの生きる環境~

日時:2023年2月5日(日)ー2月7日(火)13:00-19:30 
会場:SOOO dramatic! https://sooo-dramatic.com 東京都台東区下谷1-11-15 
入場:無料
講師:金野千恵(建築家・teco)
主催:東京藝術大学 美術学部 Diversity on the Arts Project

実習先:一般社団法人COCO PORTA、特別養子縁組家庭、社会福祉法人チルドレンス・パラダイス 児童養護施設 子山ホーム、川瀬信一、一般社団法人マザーズ・コンフォート、株式会社ベストサポート ITSUMO(敬称略・順不同)

 

講師プロフィール

建築家/teco

金野千恵

1981 年神奈川県生まれ。2011 年東京工業大学大学院博士課程修了、博士(工学)。2013-16 年 日本工業大学助教。2015 年より t e c o を共同で設立。現在、東京大学、東京藝術大学など゙にて 非常勤講師。住宅や福祉施設の設計、まちづくり、アートインスタレーションを手がけるなかで、仕組みや制度を横断する空間づくりを試みている。主な作品に住宅「向陽ロッジアハウス」、訪問介 護事業所「地域ケアよしかわ」(2014)、「幼・老・食の堂」など。2021年より、京都工芸繊維大特任准教授。