東京藝術大学の博士課程に在籍中、同大学漆芸研究室で研究生として漆について学んだ経験から、焼物と漆の技術や知識が融合した表現活動を行なっている。近年では、博士学位論文で自身の技法を「陶𡑮」と定義することで、より焼物と漆が混じり合った作品へと展開している。一方で、伝統工芸とアートプロジェクトが相互に作用した表現活動によって、現代の多様化し複雑化し続ける社会の抱える問題に、新たな視点からのアプローチを試みている。
- 必修科目
- プログラム実践演習
2022
7/31
プログラム実践演習④
講師:
布下翔碁(東京藝術大学美術学部 非常勤講師)
4回目となる今回の授業では、陶芸家であり、東京藝術大学美術学部教授でもある三上亮先生のアトリエに布下先生が訪問し、土づくりについてお話をお伺いしました。
土から粘土をつくるまでの工程について、
最初に原土と呼ばれる掘り出したままの土を乾燥させたものを手作業で粉砕し、均等な粗さになるようふるいにかけた後、粘りを出すため土に水を加えて寝かせ、寝かせた粘土を布などに通して水を切り、造形に使うことのできる粘土にするまでを実演を交えながら見せてくださいました。
三上先生はご自身の作品づくりについて、作りたい作品に合う素材を探すのではなく、作品は素材に導かれるもので、出会った素材を活かせる作品づくりを大事にしているといいます。
そのため、日常生活のなかでも常に素材探しをされているそうです。
最後の質疑応答の時間では、素材との出会い方や土との上手な付き合い方、
「焼き」に対する考え方などについてゆっくりとお答えいただき、受講生との充実した対話の時間となりました。
次回の授業では、制作に向けた粘土を練る作業を行います。
土から粘土をつくるまでの工程について、
最初に原土と呼ばれる掘り出したままの土を乾燥させたものを手作業で粉砕し、均等な粗さになるようふるいにかけた後、粘りを出すため土に水を加えて寝かせ、寝かせた粘土を布などに通して水を切り、造形に使うことのできる粘土にするまでを実演を交えながら見せてくださいました。
三上先生はご自身の作品づくりについて、作りたい作品に合う素材を探すのではなく、作品は素材に導かれるもので、出会った素材を活かせる作品づくりを大事にしているといいます。
そのため、日常生活のなかでも常に素材探しをされているそうです。
最後の質疑応答の時間では、素材との出会い方や土との上手な付き合い方、
「焼き」に対する考え方などについてゆっくりとお答えいただき、受講生との充実した対話の時間となりました。
次回の授業では、制作に向けた粘土を練る作業を行います。
講師プロフィール
東京藝術大学美術学部 非常勤講師