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2022
6/5

プログラム実践演習①ガイダンス

講師: 布下翔碁(東京藝術大学美術学部 非常勤講師)
今年度のプログラム実践演習は、昨年度に東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻工芸研究領域(陶芸)を卒業された布下翔碁さんを講師にお迎えし、一年を通して「変化し続けるパブリックアート」をテーマとしたプロジェクトに参加します。

具体的には、日比野学長と布下先生が関わっているアートプロジェクト「アジア代表日本」と連携し、参加者にとって大切な場所の土を素材に、焼き物の手法で作品を制作します。
その作品を現在大学内で建設中の国際交流拠点(基本設計:藝大+隈研吾事務所)の壁面にパブリックアートとして展示します。

この日のガイダンスでは、初めに日比野学長よりプロジェクトの概要やコンセプトについてお話いただき、続いて布下先生からこれまでのご自身の活動紹介や1年間の授業の流れ、これから制作する作品などについてお話がありました。

最後に、「心に残る場所」というテーマで課題が出されました。
心に残る場所についてのエピソードシートを自由に作成し、実際にその場所へ足を運び、土を採集します。採集した土はこれからの作品づくりに使用します。

次回の講義では、それぞれの「心に残る場所」をテーマに、受講生同士の自己紹介とグループワークを行います。

講師プロフィール

東京藝術大学美術学部 非常勤講師

布下翔碁

東京藝術大学の博士課程に在籍中、同大学漆芸研究室で研究生として漆について学んだ経験から、焼物と漆の技術や知識が融合した表現活動を行なっている。近年では、博士学位論文で自身の技法を「陶𡑮」と定義することで、より焼物と漆が混じり合った作品へと展開している。一方で、伝統工芸とアートプロジェクトが相互に作用した表現活動によって、現代の多様化し複雑化し続ける社会の抱える問題に、新たな視点からのアプローチを試みている。