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2022
6/26

プログラム実践演習②

講師: 布下翔碁(東京藝術大学美術学部 非常勤講師)
前回のガイダンスでは、日比野先生と布下先生から「変化し続けるパブリックアート」をテーマとしたプロジェクトなどの概要や1年間の授業の流れについてお話しがあった後、「心に残る場所」というテーマで課題が出されました。

2回目となる今回の授業では、まず課題で提出してもらった「心に残る場所」のエピソードと土について、ブレイクアウトルームでグループに分かれて自己紹介を交えて発表し合いました。

その後、改めて布下先生からこれから制作する作品と、連携する「アジア代表日本」について説明がありました。「アジア代表日本」とは、4年に1度のサッカーワールドカップに向けて「アート×スポーツ=コミュニケーション」を活動のテーマに、アートでアジア代表を応援するプロジェクトです。
これまではアジアと古くから交流がある太宰府で制作が行われてきましたが、今年度はプログラム実践演習も関わりながら展開していきます。

次に、ブレイクアウトルームで9グループに分かれ、アジア予選に出場した46カ国を「応援」というテーマでリサーチしました。
グループワーク後は各グループにリサーチ内容を発表してもらいましたが、その国独自の食文化を主軸にリサーチするグループや、踊りや音楽に着目するグループなど、それぞれが発見した「応援」の形が見えてきました。

次回の授業では布下先生より土のお話をしていただく予定です。

講師プロフィール

東京藝術大学美術学部 非常勤講師

布下翔碁

東京藝術大学の博士課程に在籍中、同大学漆芸研究室で研究生として漆について学んだ経験から、焼物と漆の技術や知識が融合した表現活動を行なっている。近年では、博士学位論文で自身の技法を「陶𡑮」と定義することで、より焼物と漆が混じり合った作品へと展開している。一方で、伝統工芸とアートプロジェクトが相互に作用した表現活動によって、現代の多様化し複雑化し続ける社会の抱える問題に、新たな視点からのアプローチを試みている。