経歴
1981年 秋田県生まれ。仙台大学体育学部健康福祉学科卒。
大学卒業後、ケアワーカー、生活相談員として従事。
2011年 現法人の理事、特別養護老人ホーム萩の風施設長に就任。
2013年 常務理事に就任。
2019年より現職。
現職
社会福祉法人ライフの学校 理事長
宮城県社会福祉法人経営青年会 会長
宮城県社会福祉法人経営者協議会 理事
仙台市沖野学園コミュニティスクール 副委員長
- 必修科目
- ダイバーシティ実践論
2022
11/21
ダイバーシティ実践論8「生命(LIFE)の時代 - 持続可能な福祉社会の実現-」
講師:
田中伸弥(社会福祉法人ライフの学校 理事長)
ダイバーシティ実践論第8回は、社会福祉法人ライフの学校 理事長の田中伸弥さんにお越しいただきました。
社会福祉法人ライフの学校は、ケアの必要な高齢者やご家族が利用する特別養護老人ホーム、デイサービスセンターからなる「萩の風キャンパス」、居宅介護支援センター、訪問ヘルパーステーションからなる「上飯田キャンパス」、障害や難病の方の就労支援の場「沖野キャンパス」、認知症の方がご利用するグループホーム「幸町キャンパス」を宮城県仙台市で展開されています。
法人のミッションは『支えあって、学びあって すべてのひとの「人生」を豊かに。』
「福祉の現場は学び合いの拠点である」と考えていることから、各福祉施設を「キャンパス」と呼び、今日も場をまちに開いています。
ライフの学校には、病気・認知症・障がいの有無や年齢に関わらず実にさまざまな人たちが集まり、溶け込み、学びあっています。日頃ケアを受けているパートナーの方々が雑巾縫いを教えてくれる先生になったり、稲荷寿司のレシピを教えてくれる先生になったり。地域の子どもたちも「チビっ子先生」として大人に教える側になることも!駄菓子屋や図書館、庭などには就労支援として働く方々も溶け込んでいます。
ライフの学校での特徴的な活動のひとつは、「聞き書き」の活動。介護職員が本人やご家族にヒアリングして、一冊の本をみんなで作っていくのだそうです。「ライフストーリー学」と称し、地域の方を呼んで作成した本をもとに自分の人生を語っていただく学びのイベントを毎週末に開催されています。
看取りに関する哲学やエピソードについてもお話がありました。
看取りにおける尊厳とは、その人が最期まで大事にしてきたもの・こと・習慣・宗教を否定することなくありのまま受け入れ、大事にすることができるかということです。生活を支える福祉の人間として、そしてご自身の肉親の看取りに無念を経験したひとりとして、尊厳ある看取りの大切さを田中さんは語られました。
「死について考える接点を増やしていかないと、いざ身内の死に直面したときに迷ったり後悔したりすることになる人が増えるのでは」と田中さん。死を共有する、命のバトンをつないでいくということをテーマとして、子どものために何かしていきたい───そのような想いをもっているからこそ、多世代交流の場として施設を開かれているようです。
命、暮らし、生きるなどを学び合う学び舎として、ライフの学校は今日もまちに開かれ続けています。
社会福祉法人ライフの学校は、ケアの必要な高齢者やご家族が利用する特別養護老人ホーム、デイサービスセンターからなる「萩の風キャンパス」、居宅介護支援センター、訪問ヘルパーステーションからなる「上飯田キャンパス」、障害や難病の方の就労支援の場「沖野キャンパス」、認知症の方がご利用するグループホーム「幸町キャンパス」を宮城県仙台市で展開されています。
法人のミッションは『支えあって、学びあって すべてのひとの「人生」を豊かに。』
「福祉の現場は学び合いの拠点である」と考えていることから、各福祉施設を「キャンパス」と呼び、今日も場をまちに開いています。
ライフの学校には、病気・認知症・障がいの有無や年齢に関わらず実にさまざまな人たちが集まり、溶け込み、学びあっています。日頃ケアを受けているパートナーの方々が雑巾縫いを教えてくれる先生になったり、稲荷寿司のレシピを教えてくれる先生になったり。地域の子どもたちも「チビっ子先生」として大人に教える側になることも!駄菓子屋や図書館、庭などには就労支援として働く方々も溶け込んでいます。
ライフの学校での特徴的な活動のひとつは、「聞き書き」の活動。介護職員が本人やご家族にヒアリングして、一冊の本をみんなで作っていくのだそうです。「ライフストーリー学」と称し、地域の方を呼んで作成した本をもとに自分の人生を語っていただく学びのイベントを毎週末に開催されています。
看取りに関する哲学やエピソードについてもお話がありました。
看取りにおける尊厳とは、その人が最期まで大事にしてきたもの・こと・習慣・宗教を否定することなくありのまま受け入れ、大事にすることができるかということです。生活を支える福祉の人間として、そしてご自身の肉親の看取りに無念を経験したひとりとして、尊厳ある看取りの大切さを田中さんは語られました。
「死について考える接点を増やしていかないと、いざ身内の死に直面したときに迷ったり後悔したりすることになる人が増えるのでは」と田中さん。死を共有する、命のバトンをつないでいくということをテーマとして、子どものために何かしていきたい───そのような想いをもっているからこそ、多世代交流の場として施設を開かれているようです。
命、暮らし、生きるなどを学び合う学び舎として、ライフの学校は今日もまちに開かれ続けています。
講師プロフィール
社会福祉法人ライフの学校 理事長