京都大学法学部卒業後、東京大学社会科学研究所特任准教授、オランダ・社会文化計画局研究員 兼 ユトレヒト大学社会行動科学部訪問教授等を経て2017年4月より現職。
認知症未来共創ハブ・リーダー。博士(国際公共政策)。
社会保障審議会・介護給付費分科会及び福祉部会等において委員を務め、より人間的で持続可能なケアと地域づくりに向けた移行の支援及び加速に取組む。
中学生の頃より、おもに障害者の自立生活の介助を継続。訪問介護員2級/メンタルケアのスペシャリスト。
日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2015リーダー部門入賞。
主たる共著に『ヘルパーの能力開発と雇用管理』勁草書房(2006)、単著に『オランダの地域包括ケア-ケア提供体制の充実と担い手確保に向けて』労働政策研究・研修機構 (2014)、「介護保険事業所(施設系)における介護職のストレス軽減と雇用管理」『季刊社会保障研究』(2010)(第12回労働関係論文優秀賞)等。
- 必修科目
- ケア原論
2021
10/25
ケア原論9「認知症とともによりよく生きる今と未来に向けて」
講師:
堀田 聰子(慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科 教授)
今回の講義では、堀田聰子さんに「認知症未来共創ハブ」での活動を中心にお話を伺う中で、認知症とともによりよく生きるということについて考えました。
堀田さんは慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科の教授を務める傍ら、認知症のある方の思いや体験、知恵を中心に「認知症とともによりよく生きる未来」をつくる活動体として「認知症未来共創ハブ」を2018年に立ち上げられました。
「認知症未来共創ハブ」では、認知症のある方の語りとその蓄積を活動の肝とし、語りのプラットフォームを作っています。ここで蓄積された語りは、学術的エビデンスと組み合わせることで認知症フレンドリーな活動や事業へと結びつき、それらを推進できるような社会環境の構築や政策提言へと繋がっていきます。これまでに、当事者の方やご家族、支援者、企業や自治体、専門職の方々といった様々な方と協働し、当事者の方の語りの分析・編集・発信活動や書籍の出版、ワークショップの開催などを行なってきました。
堀田さんが大切にしていること、それは「認知症と共に笑顔で生きる」という丹野智文さんの言葉です。講義の中で、堀田さんは「現在の社会では認知症にならないという予防の面が注目されがちですが、そうではなく安心して認知症になれる社会が必要なのではないか」と仰いました。
堀田さんは慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科の教授を務める傍ら、認知症のある方の思いや体験、知恵を中心に「認知症とともによりよく生きる未来」をつくる活動体として「認知症未来共創ハブ」を2018年に立ち上げられました。
「認知症未来共創ハブ」では、認知症のある方の語りとその蓄積を活動の肝とし、語りのプラットフォームを作っています。ここで蓄積された語りは、学術的エビデンスと組み合わせることで認知症フレンドリーな活動や事業へと結びつき、それらを推進できるような社会環境の構築や政策提言へと繋がっていきます。これまでに、当事者の方やご家族、支援者、企業や自治体、専門職の方々といった様々な方と協働し、当事者の方の語りの分析・編集・発信活動や書籍の出版、ワークショップの開催などを行なってきました。
堀田さんが大切にしていること、それは「認知症と共に笑顔で生きる」という丹野智文さんの言葉です。講義の中で、堀田さんは「現在の社会では認知症にならないという予防の面が注目されがちですが、そうではなく安心して認知症になれる社会が必要なのではないか」と仰いました。
講師プロフィール
慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科 教授