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2021
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ケア実践場面分析演習 各チーム制作 実習先:千葉県生実学校

講師: 金野千恵(建築家/teco)
<実習先の概要>

児童自立支援施設。何らかの問題行動を起こした、主に10代前半の子どもが児童相談所または家庭裁判所経由で入所し、1〜2年程度過ごしてから家庭や他の施設に移る。

<実習の様子・テーマの設定までの道のりなど>

子どもたちに関わっている校長先生、かつて生徒でもあった先生にオンラインでお話しを伺う形で実施。

その後、チーム内メンバーで話し合いを重ね、感じたことや意見交換の内容を記録に残し、気持ちの変化を見える化した。

 

<作品のタイトル>

another  home-「あたりまえ」と出あい直すー

 

<作品について(概要・誰に伝えたいかなど)>

児童自立支援施設のことを知らない人に同じ社会で暮らしている子どもたちと子どもたちを支えている人たちの存在を伝えたい。

【糸玉】

・こどもたち

細く白い糸でつくった糸玉は、これからの可能性と今後大きく成長する期待を込めて表現。糸玉のゆらぎは、環境や成長に伴う心や身体の変化を見立てた。

・先生方をはじめ職員の方々

いろいろな立場や役割をとりながら、子どもたちを受け止め支えている様子を色や素材の違う糸玉で表現した。

【カード】

表は取材の中で印象に残った「ことば」、裏は「言葉以外の表現」で言葉を別のものに変換することを試みた。







【経過記録】

チーム内での取り組みの記録。

 

<全体を通しての感想>

同じ社会に暮らしていることや子どもたちは今後社会に出て学校以外の場所で生活していくことを考えると、もっと多くの人たちが関心を寄せていくことが暮らしやすい環境作りにつながっていくのではないかと考えた。

私たちも知らなかったことが、今回の取り組みを通じてほんの少し見えた気がした変化を形と記録にした。

 

(文責:千葉県生実学校チーム)

講師プロフィール

建築家/teco

金野千恵

1981 年神奈川県生まれ。2011 年東京工業大学大学院博士課程修了、博士(工学)。2013-16 年 日本工業大学助教。2015 年より t e c o を共同で設立。現在、東京大学、東京藝術大学などにて 非常勤講師。住宅や福祉施設の設計、まちづくり、アートインスタレーションを手がけるなかで、仕 組みや制度を横断する空間づくりを試みている。主な作品に住宅「向陽ロッジアハウス」、訪問介 護事業所「地域ケアよしかわ」(2014)、「幼・老・食の堂」など。
http://te-co.jp