1975年、北九州市生まれ。
1998年より福岡、沖縄の精神科病院、千葉の障害者施設にてソーシャルワーカーとして勤務。
薬物依存をこじらせている。HIVは低め安定。もろもろたぶん回復中。セクシャリティはゲイ。
現在は東京にて生活困窮者の支援に取り組んでいる。
- 必修科目
- ダイバーシティ実践論
2021
5/10
ダイバーシティ実践論3「当事者からみたダイバーシティ 〜人生の大切なことは覚醒剤が全部教えてくれた〜」
講師:
木津 英昭(認定NPO法人ビッグイシュー基金 プログラムコーディネーター / ゆうりんクリニック ソーシャルワーカー)
今回の講義では、HIV 感染者、アディクト(依存症者)、セクシャルマイノリティ、出所者の問題と彼らが生きる社会の課題について、木津さんの実体験を伺いながら学びました。
「薬物依存症は『ダメ、ゼッタイ』では防げない。行き過ぎた予防教育やセカンドチャンスを許さない社会は、当事者の孤立を生んでしまい、再発(スリップ)の原因にもなる。」と木津さんは言います。依存症者を全否定してしまうような社会ではなく、社会復帰ができるような社会にしていかなければいけません。
次は、セクシャリティについてです。セクシャリティには性自認・法律上の性・性的嗜好・性表現の四つの要素があると言われていますが、非常に多様なセクシャリティに関して、そもそもカテゴライズすること自体を、木津さんは疑問に思っています。「マイノリティはよく◯人に1人などと言われるが、数で数えても仕方がない。ボクはボクの当事者でしかない。これを突き詰めることがダイバーシティなのかなとも思う。」と言いました。
最後に、薬物問題×HIV×LGBT×犯罪加害者、これにメンタルヘルスを加えた生活支援を医療、司法から自由な立場でスムーズにネットワーキングできるソーシャルワークがこの多様性の街、東京であっても不十分であるという現状を踏まえて、今後、そのような部分について当事者としての経験を活かしたサポート活動をしていきたいと話してくださいました。
「薬物依存症は『ダメ、ゼッタイ』では防げない。行き過ぎた予防教育やセカンドチャンスを許さない社会は、当事者の孤立を生んでしまい、再発(スリップ)の原因にもなる。」と木津さんは言います。依存症者を全否定してしまうような社会ではなく、社会復帰ができるような社会にしていかなければいけません。
次は、セクシャリティについてです。セクシャリティには性自認・法律上の性・性的嗜好・性表現の四つの要素があると言われていますが、非常に多様なセクシャリティに関して、そもそもカテゴライズすること自体を、木津さんは疑問に思っています。「マイノリティはよく◯人に1人などと言われるが、数で数えても仕方がない。ボクはボクの当事者でしかない。これを突き詰めることがダイバーシティなのかなとも思う。」と言いました。
最後に、薬物問題×HIV×LGBT×犯罪加害者、これにメンタルヘルスを加えた生活支援を医療、司法から自由な立場でスムーズにネットワーキングできるソーシャルワークがこの多様性の街、東京であっても不十分であるという現状を踏まえて、今後、そのような部分について当事者としての経験を活かしたサポート活動をしていきたいと話してくださいました。
講師プロフィール
認定NPO法人ビッグイシュー基金 プログラムコーディネーター / ゆうりんクリニック ソーシャルワーカー