青森県十和田市出身
1978年4月より北海道日高にある総合病院のソーシャルワーカーとして精神障害などをもつ当事者と地域活動拠点として「浦河べてるの家」(1984年4月、現社会福祉法人)の設立に参加。
2001年に当事者研究の活動をはじめ、2003年4月より、北海道医療大学看護福祉学部で教鞭をとり、当事者研究(2001)の普及に取り組んでいる。
北海道医療大学名誉教授。2021年より北海道医療大学(大学院/看護福祉学部/先端研究推進センター)特任教授
○著書「べてるの家の非援助論」「技法以前」(医学書院)、「べてるの家から吹く風」(いのちのことば社)他多数
- 必修科目
- ダイバーシティ実践論
2021
4/26
ダイバーシティ実践論2「ビューティフル・ディストレス(美しい苦悩)ー生きる苦労を取り戻す」
講師:
向谷地 生良(北海道医療大学特任教授、浦河ベてるの家理事)
今回の講義では、精神障害を単なる病理としてではなく、一人一人の”美しい苦悩”と捉え、それらを表現するための対話やアート活動の実践について考えました。
向谷地さんが設立した「浦河べてるの家」(以下、べてる)は、精神障害等をかかえた当事者の活動拠点です。
ベてるでの様々な実践の一つに「当事者研究」という活動があります。そこでは、自分の幻聴について語り、妄想体験を演じる、歌にする等を通じて、自分の症状やパターンを知り、対処するコツを見つけます。医療だけに依存せず、当事者自身が仲間や家族、専門家と共に、対話やアート活動を通して自分に向き合い、考えます。
向谷地さんは、「私たちは、一人一人に固有の苦労や生きにくさ・病気の形を持っている。そのような様々な苦労・生きにくさ・病気を、治療の対象として見るのではなく、根本から捉え直す中で、絶望的な苦悩から美しい苦悩として変えていく手立てとして、アートがあるのではないだろうか。」と考えています。
向谷地さんが設立した「浦河べてるの家」(以下、べてる)は、精神障害等をかかえた当事者の活動拠点です。
ベてるでの様々な実践の一つに「当事者研究」という活動があります。そこでは、自分の幻聴について語り、妄想体験を演じる、歌にする等を通じて、自分の症状やパターンを知り、対処するコツを見つけます。医療だけに依存せず、当事者自身が仲間や家族、専門家と共に、対話やアート活動を通して自分に向き合い、考えます。
向谷地さんは、「私たちは、一人一人に固有の苦労や生きにくさ・病気の形を持っている。そのような様々な苦労・生きにくさ・病気を、治療の対象として見るのではなく、根本から捉え直す中で、絶望的な苦悩から美しい苦悩として変えていく手立てとして、アートがあるのではないだろうか。」と考えています。
講師プロフィール
北海道医療大学特任教授、浦河ベてるの家理事