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2025
10/6

ケア原論10「災害支援におけるケアの目線から、これから必要なケアを考える 〜能登半島地震の経験より〜」

講師: 紅谷浩之(医療法人オレンジグループ代表)
能登半島地震は高齢化率が50%に迫る地域で起こった大災害で、これまでの災害支援のカタチとは違った視点や思考が必要でした。福祉避難所の役割の再構築、広域避難時の暮らしの再建についての考え方など、現場での経験をお伝えします。
考え方によっては、地震がなくても日本が今迎えている“超高齢社会”も実はとてもゆっくり10年単位で迫ってくる大災害なのかもしれません。

人を「ヒト」という生物で見立てるアプローチから、地域や社会でつながり合う「人間という営み」に視点を移し、より複雑なまま捉えることが求められています。ケアの原点を考えながら、これからの社会に必要とされるケアに思考を向けてみたいと思います。

講師プロフィール

医療法人オレンジグループ代表

紅谷浩之

救急診療、地域医療の経験を経て、2011年に福井県初の在宅医療専門クリニック“オレンジホームケアクリニック”を開設。
医療的ケア児の支援施設“オレンジキッズケアラボ”、カフェとフィットネスジム併設の暮らしに“つながるクリニック”、好きなことをキーに人が集まる拠点“ほっちのロッヂ”、障害者用オーダーメードクラフトチェア(車椅子,バギーなど)作成する“チェアラボ”などを開設、運営。
文化庁「共生社会の実現に向けた障害者等による文化芸術活動推進プロジェクト」採択で「つながるサーカスキャラバン」を実施中。
2024年グッドデザイン賞、大賞受賞「レジリエンスプレイグラウンド」監修。