司法心理学・司法精神保健を専門とする研究者。性犯罪や長期受刑者に対する加害者臨床に長年携わり、刑務所や少年院、保護観察所でのプログラム実施や職員研修も行う。リスクアセスメントのトレーナー資格を有し、実務と研究の両面から再犯防止に取り組んでいる。
- 必修科目
- ケア原論
2025
6/30
ケア原論6「誰と、どんな景色を見るのか──加害をめぐる関係性のなかで」
講師:
東本愛香(千葉大学社会精神保健教育研究センター 特任講師(公認心理師・社会福祉士・ 精神保健福祉士))

刑務所や少年院では、再犯防止のためにさまざまなプログラムが実施され、加害行為と向き合う機会が設けられています。しかし、その中で交わされることばや、ふとこぼれるつぶやき・問いかけは、プログラムの目的や構成だけではとらえきれないものです。
私たちは、性犯罪者への再犯防止指導や被害者の視点を取り入れた教育、少年たちとのクライシスプランづくり、グループワークなどに取り組む中で、「誰と」「どのように」そのときのことやこれからのことを話すのか、という関係性のあり方を大切にしてきました。講義では、加害の背景にある経験や感情、語られなかったことが立ち現れる場面を紹介しながら、制度の枠を超えて交わされるやりとりの意味を共に考えます。
私たちは、性犯罪者への再犯防止指導や被害者の視点を取り入れた教育、少年たちとのクライシスプランづくり、グループワークなどに取り組む中で、「誰と」「どのように」そのときのことやこれからのことを話すのか、という関係性のあり方を大切にしてきました。講義では、加害の背景にある経験や感情、語られなかったことが立ち現れる場面を紹介しながら、制度の枠を超えて交わされるやりとりの意味を共に考えます。
講師プロフィール

千葉大学社会精神保健教育研究センター 特任講師(公認心理師・社会福祉士・ 精神保健福祉士)