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2025
5/19

ダイバーシティ実践論4「バブル景気の民芸運動 ~量産品の民俗学~」

講師: 山下 メロ(ファンシー絵みやげ/平成レトロ研究家)
軽視されていた近現代の文化を評価・分類し、後世に残す運動として提唱した「平成レトロ」。

バブル景気の前後に、日本中で売られていた子供向けの観光地みやげ「ファンシー絵みやげ」。

その2つを軸に文化保護活動を続ける山下メロが、その活動内容や始めた経緯を幼少期の体験などもまじえて解説します。

また、全国流通とは切り離された閉鎖的な環境によって、時代性や、若者の感情が色濃く出ている商品たち。そこからコンプライアンス意識にマーケティングの有無など、現代とは異なる価値観が浮かび上がってきます。1点ものの美術品とは異なる大量生産品に民俗学的資料としての価値を見出し全国各地へ赴いたフィールドワークを、実例を提示しつつ紹介していきます。

講師プロフィール

ファンシー絵みやげ/平成レトロ研究家

山下 メロ

1981年 広島県で生まれ埼玉県加須市で育つ。記憶の扉のドアボーイ。
平成レトロを提唱しバブル期を軸に昭和・平成の庶民風俗を研究。スケルトンなど透明文化、通信機器やデジタル商品、タレントショップ、ヤンキー文化、ギャル文化などを追い、当時の若者の部屋を再現した展示を行う。他にもバブル期の子供向け観光地みやげ「ファンシー絵みやげ」を研究。全国の保護活動で6000店舗を調査し25000種を保護した。『マツコの知らない世界』など多数のメディア出演を通じて懐かしい文化を紹介している。著書に『ファンシー絵みやげ天国』(ケンエレブックス)『平成レトロの世界』(東京キララ社)『ファンシー絵みやげ大百科』(イースト・プレス)がある。

Twitter:https://twitter.com/inchorin
公式Web:http://www.fancy80s.com