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2025
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ケア実践場面分析演習 企画【1)藝大訪問 2)絵巻の協働制作】

講師: 渡邉五大(東京藝術大学大学院美術研究科美術教育研究室教授)
<チーム名(テーマ)>
Hs(ハーツ)(障がい)

<見つけた地域の課題>
上野地域のフィールドワークを通じて出会った障害福祉サービス自立訓練(生活訓練)事業所 respec上野桜木(以下リスペク)(https://respec.jp/)がDOORの活動に興味を持っていただいたことをきっかけに交流が始まりました。その背景にリスペク側には「地域とのつながりを作りたい」という声があり、Hsチームには障がいを持つ当事者と出会うことは難しいとの考えがありました。

<企画・制作までの道のり>
企画を考えるにあたり互いを知るため、利用者支援のプログラム「生活レシピ」に参加させて頂き、スタッフ・利用者の方と共に活動をしました。交わした会話は他愛もないことでしたが、お互いの距離感や空気感などを知ることができました。
リスペク、Hsチームで提案し実施した藝大訪問・絵巻の制作を通じて、より積極的にDOORにも関心を持っていただけるようになりました。
絵巻を始めたきっかけも実は "えいや" で試してみたんですが…アートがお互い一歩踏み込んで繋がりを深めるのを後押ししてくれたと私たちは感じています。とりわけ協働制作した絵巻作りの時間は、その場にいる皆がフラットに制作に向き合うことができました。

<企画名>
1)藝大訪問 2)絵巻の協働制作

<企画概要>
1)藝大訪問 日時:2024年10月29日(火)13:00~15:30 参加者数:リスペク8名(利用者5名・スタッフ3名)Hsチーム4名DOOR4名 内容:研究室訪問、木工室・石膏室・見学、質感はんが(フロッタージュ)制作
2)リスペク絵巻の協働制作 一巻目コラージュ 制作者 リスペク利用者全員、Hsメンバー 二巻目 質感はんが(フロッタージュ) 制作者:リスペク利用者全員、富久の湯利用者、Hsメンバー サイズ縦47cm横152cm

<全体を通してのチームの感想>
リスペクの皆さんとの出会いから交流が始まり、藝大訪問や絵巻の制作など各種の活動に対して、「面白そう」「やってみよう」と前向きに考え、一緒に進めてくださる方たちのおかげで、活動が前進したと感じています。
最終報告会にはリスペクから代表の方、利用者の方が参加しコメントも頂きました。
また、Hsチームがリスペクの方々と一緒に活動を進めたことを評価していただき、リスペクと藝大とのつながりができたことが、ひとつの成果となり嬉しく思いました。
関わってくださった皆様に改めてお礼を申し上げます。

(文責:Hsチーム)

講師プロフィール

東京藝術大学大学院美術研究科美術教育研究室教授

渡邉五大

1967年 神奈川県生まれ。1992年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了後、本学彫刻科助手、文化庁派遣芸術家在外研修員、本学彫刻科非常勤講師等を経て、2011年より神奈川県立高校教員、2019年より現職。傍ら美術家としてインスタレーション、彫刻作品を発表。近年は主に美術家コレクティブ「力五山 (加藤力 渡辺五大 山崎真一)」として活動。
越後妻有アートトリエンナーレ(2009~22)、奥能登国際芸術祭(2017,21)UNMANNED無人駅の芸術祭/大井川(2021〜24)、瀬戸内国際芸術祭(2013)、等に参加。