1998年筑波大学医学専門学群卒業。社会福祉法人三井記念病院内科/消化器内科、東京大学医学部附属病院消化器内科等を経て、2006年に最初の在宅療養支援診療所を開設。2008年 医療法人社団悠翔会に法人化、理事長就任。2021年より 内閣府・規制改革推進会議・専門委員。
現在、首都圏ならびに愛知県(知多半島)、鹿児島県(与論島)、沖縄県(南風原町・石垣島)に全24拠点を展開。約8,500名の在宅患者さんへ24時間対応の在宅総合診療を行っている。また、2023年には訪問看護ステーションを東京都(港区)に、2024年には訪問看護ステーションを併設する看護小規模多機能型居宅介護を茨城県(守谷市)に開設。最期まで自宅で過ごしたいと願うすべての人の想いに応えるために邁進している。
【出版】
『これからの医療と介護のカタチ 超高齢社会を明るい未来にする10の提言』(日本医療企画、2016)、『在宅医療 多職種連携ハンドブック』(法研、2016)、『在宅医療カレッジー地域共生社会を支える多職種の学び21講』(医学書院、2018)、『在宅医療のエキスパートが教える 年をとったら食べなさい』(飛鳥新社、2021)、『現場で役立つ よくわかる訪問看護』(池田書店、2023)他。
- 必修科目
- ケア原論
2024
7/29
ケア原論6「『より長く生きる』から『よりよく生きる』へ ~超高齢化に伴う医療ニーズの変化」
講師:
佐々木 淳(医療法人社団悠翔会 理事長・診療部長)
医学は疾病治療学として進歩してきた。一方、医療を含む社会全体の進歩(教育・衛生・栄養・安全など)により長寿化が進行、少子化も重なり、人口の急速な高齢化が進んでいる。それに伴い、医学は「疾病」だけでなく「老化」に向き合う必要が出てきた。
加齢に伴う心身の機能低下は、老化の進行とともに改善の余地が少なくなっていく。最終的には積極的治療によって予後を延長しえない状況となる(人生の最終段階)。治療のターゲットは「より長く生きる」から「よりよく生きる」へ、「疾病を治療する」のその先の支援が求められるようになっていく。
超高齢社会において求められる医療のアウトカムとは何なのか。限られた資源(人材・財源)でアウトカムを最大化するためには何が必要なのか。在宅医療という超高齢社会の最前線の現状から考えてみたい。
加齢に伴う心身の機能低下は、老化の進行とともに改善の余地が少なくなっていく。最終的には積極的治療によって予後を延長しえない状況となる(人生の最終段階)。治療のターゲットは「より長く生きる」から「よりよく生きる」へ、「疾病を治療する」のその先の支援が求められるようになっていく。
超高齢社会において求められる医療のアウトカムとは何なのか。限られた資源(人材・財源)でアウトカムを最大化するためには何が必要なのか。在宅医療という超高齢社会の最前線の現状から考えてみたい。
講師プロフィール
医療法人社団悠翔会 理事長・診療部長