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2024
12/16

ダイバーシティ実践論11「アート×医療福祉:アーツアライブの活動から」

講師: 林 容子(一般社団法人アーツアライブ 代表理事)
海外、主に欧米では20年以上前からアートの医療福祉における効用が注目されています。ART関係者だけでなく医療関係者による臨床的な研究も進み、ヨーロッパだけで3000に上る研究論文があります。そんな欧米の熱量に打たれて1999年より日本の医療福祉の現場にアートを介入する活動をやってきました。最初は美大生と一緒に200以上の滞在型アート創作プロジェクトを実施、2009年に一般社団法人Arts Aliveを創立。2012年から認知症の方とそのご家族対象の対話型美術プログラム《アートリップ》を実施。これまでの10数年を振り返りつつ日本において誰もがありのままで生きやすい共生社会の実現におけるアートのあり方、普及への期待と課題についてお話しし、海外の最新動向についても私が知る範囲で少し触れたいと思っています。



講師プロフィール

一般社団法人アーツアライブ 代表理事

林 容子

国際基督教大学、米国デューク大学で美術史を学び、コロンビア大学大学院にて 日本人初のアーツアドミニストレーション学修士(MFA)取得。
帰国後、(有)Art Woods設立。キューレーター、コーディネーター、またアートマネージメントアドバイザーとして多数の芸術文化関係の展覧会企画、企業文化事業、講座等に係る。1999年より美大生や若いアーティストとともに病院や老人介護施設でのアート創作プロジェクトを企画、実施。
2009年一般社団法人アーツアライブ創立、代表理事となる。認知症対象のアートプログラムを企画実施し、人材育成に従事する。2010年に認知症当事者と家族を対象にした対話型鑑賞プログラム《アートリップ》を開発、2012年よりこれまでに国立西洋美術館他国内46館にて定期、不定期に実施し、日本の他、台湾、シンガポール、オーストラリア、米国にて関連講演、およびプログラムのファシリテーター養成プログラムを実施。
尚美学園大学・大学院芸術情報研究科准教授。一ツ橋大学大学院、武蔵野美術大学他非常勤講師を兼務。専門は美術史、アートマネジメント、博物館経営学、高齢化社会におけるアートの役割。2011年度安倍フェローとして、米国ケースウエスタンリザーブ大学医学部客員研究員としてアートが脳の高齢化に与える影響について研究。MoMAにて認知症当事者と家族対象のプログラムの研修を受ける。2019年にカナダのマギル大学と国際研究「A-Health 美術館における参加型プログラムの高齢化に与える影響」を東京富士美術館にて実施、成果を論文発表(Journal for Frontier in Medicine、Issue of New Insight for Health Effects of Arts)。Issue of New Insight for Health Effects of Arts。ICOM(国際博物館会議)会員、全国美術館会議会員。

著書(訳書含む)
「進化するアートマネジメント」2004年 レイライン刊
「進化するアートコミュニケ-ション:医療、福祉に介入するアート」2006年同上
「meet me: アートを認知症の人々へ」 NY近代美術館編著、林容子訳-2012年
「アートリップ入門:認知症のうつやイライラが改善する対話型鑑賞」2020年
誠文堂新光社

共著: 「芸術経営学講座:美術編」 1994年 東海大学出版
「社会医学辞典」 芸術と医療 朝倉書房 2003年
「これからのアートマネジメント」 フィルムアート社