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  • ケア実践場面分析演習
2023
12/17

ケア実践場面分析演習 作品【goenのラジオ】

講師: 金野千恵(建築家 / t e c o)
<実習先>
一般社団法人 COCO PORTA (ココポルタ)

<実習先の概要>
千葉市里親会で出会った仲間を中心に主に里親子養育支援、養子縁組成立後の縁組家庭支援を行っています。
映画会等の公開型イベントで里親制度の啓発を行う一方、アートワークショップ等のイベントを通じ、支援対象家庭の絆を深めています。
2023年夏に江戸川区内にファミリーホームgoenを開設。
将来的にはファミリーホームのサロンを利用して、地域の子育て支援など子ども若者支援を目指しています。


<実習の様子・テーマ設定までの道のりなど>
ココポルタの皆さんから、養子縁組に限らず里親には様々な制度があること、どうしたら里親になれるか等を教えていただきました。ココポルタの内海さんが運営するファミリーホームでは、短期間委託を受けている子ども達と遊び、ココポルタのアートワークショップでは里子さん達と一緒に作品作りをして、等身大の子ども達に触れることができました。
ココポルタの皆さんは一貫して「里親制度のことを広く知ってほしい」と伝えてくださり、私達も知識を得たり体験を重ねるうちに同じ思いを抱きました。そこで、ココポルタの皆さんも馴染みのあるメディアであるPodcastのラジオ番組を提案し、里親制度の周知を目的とした皆さんの人柄が声を通じて伝わるラジオ番組を制作することにしました。


<作品タイトル>
goenのラジオ

<作品情報>
ラジオ番組(Podcast)
https://open.spotify.com/show/3u9n8moF6hqMOdruTHEiiT

<作品の概要>
ココポルタの皆さんや子ども達との交流を通して、知ったこと・感じたことを広く伝える手段として、ラジオ番組を制作しました。ラジオでの対話を通して、里親や里子のリアルをお伝えするために、実際に接した等身大の子ども達の素顔が伝わるよう工夫。聴きやすいようにエンタメ性も意識し、絵本やアート展、俳句などメンバーの得意分野も盛り込みました。リスナーが「誰かと、誰かに、話したくなる」番組作りを目指して、現在第3回分まで収録・公開中です。今後は多様な里親や協力団体に登場してもらったり、SNSでも発信することで、里親に興味がある人からまだ知識のない人までリスナーの裾野を広げたいと考えています。

<全体を通してのチームの感想>
里親制度等についてココポルタの方から話を聞いたり、DOORの講義を通して子ども達の置かれた現状を知る度に、これは社会課題だと感じるようになりました。
実習を行う中で特に印象的だったのは、「子ども達を引き取り同じ家でご飯を食べ、風呂に入り、眠って1週間位経ったら同じ匂いになってきた」というお話です。これこそが、里親が必要な理由だと感じました。様々な背景をもつ子どもを育てることは、まだ私達が想像できないこともあるかと思いますが、ココポルタの皆さんがお子さんのことを話すときの愛おしそうな様子から、たくさんの喜びがあると感じることができました。

(文責:COCO PORTAチーム)

講師プロフィール

建築家 / t e c o

金野千恵

1981 年神奈川県生まれ。2011 年東京工業大学大学院博士課程修了、博士(工学)。2013-16 年 日本工業大学助教。2015 年より t e c o を共同で設立。現在、東京大学、東京藝術大学など゙にて 非常勤講師。住宅や福祉施設の設計、まちづくり、アートインスタレーションを手がけるなかで、仕組みや制度を横断する空間づくりを試みている。主な作品に住宅「向陽ロッジアハウス」、訪問介 護事業所「地域ケアよしかわ」(2014)、「幼・老・食の堂」など。2021年より、京都工芸繊維大特任准教授。