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  • ケア原論
2023
10/30

ケア原論10「ケアとは何だろうか」

講師: 広井 良典(京都大学 人と社会の未来研究院 教授)
◼講義概要
ケアというテーマを手がかりに、私たちは人間や社会、コミュニティや自然に関する新たな見方をもつことができるように思われます。
こうした関心を踏まえ、以下のような話題にそくしながら幅広い角度からケアについて考えてみたいと思います。
1.「福祉」とは
2.「ケアする生き物」としての人間
3.ケアとコミュニティ
4.福祉とまちづくり
5.ケアと自然
6.鎮守の森コミュニティ・プロジェクト
7.ケアと死生観
おわりに:人類史の中のアート、ケア、コミュニティ

講師プロフィール

京都大学 人と社会の未来研究院 教授

広井 良典

1961年岡山市生まれ。東京大学教養学部卒業、同大学院修士課程修了後、厚生省勤務、千葉大学教授をへて2016年より京都大学教授。この間、2001-02年MIT客員研究員。
専攻は公共政策及び科学哲学。限りない拡大・成長の後に展望される「定常型社会=持続可能な福祉社会」を提唱するとともに、社会保障、医療・福祉、都市・地域等に関する政策研究から、ケア、コミュニティ、死生観等に関する哲学的考察まで幅広い活動を行っている。

『日本の社会保障』(岩波新書、1999年)でエコノミスト賞、『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書、2009年)で大仏次郎論壇賞受賞。他の著書に『ケアを問いなおす』(ちくま新書)、『ポスト資本主義』(岩波新書)、『人口減少社会のデザイン』(東洋経済新報社)など多数。この間、内閣府・幸福度に関する研究会委員、国土交通省・国土審議会専門委員、環境省・中央環境審議会専門委員等を務める。